彦坂恭人

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彦坂 恭人
生誕 (1979-07-28) 1979年7月28日(44歳)
出身地 日本の旗 日本 愛知県豊明市
学歴 桐朋高等学校卒業
尚美学園大学卒業
職業
担当楽器 ピアノ
公式サイト ホームページ

彦坂 恭人(ひこさか やすと、1979年7月28日 - )は、愛知県豊明市出身の作曲家[1]編曲家 、音楽理論家。

来歴[編集]

桐朋高等学校卒業。在学中に作曲和声を橋本忠(エコール・ノルマル音楽院)に師事する[2]。高校卒業後に10年ほど、様々な職業を経験しながら独学で作曲やピアノを学ぶ[2]

その後、28歳の時に尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科(作曲コース)へ入学。作曲を坂田晃一川島素晴、和声を愛澤伯友、ジャズセオリーを外山和彦、三木俊雄に師事する[2]。また、同時期にジャズピアノを兵頭佐和子南博、元岡一英に師事[2]。2012年に同大学を学費全額免除特待生として卒業[2]

商用音楽の作・編曲活動の他に、音楽理論書執筆や作・編曲、ジャズ・ポピュラーピアノレッスン、ワークショップなども開催している。映像音楽(映画・ドラマ・ゲーム等)の作曲家やジャズ・ミュージシャンとの交流が深く、常に「音楽の本質」を捉えようとする姿勢は注目を集めている。

特に、日本においてリディアン・クロマティック・コンセプトを自作品や著書(モード作曲法など)に活かしている数少ない作・編曲家である。2017年2月25日に開催された「東京ゲーム音楽ショー2017」では、菊田裕樹伊藤翼と共に、「オレが考えたフィールド曲」公募企画ワークショップの講師をつとめた[1]。主な弟子にのぐちとしかずがいる。

高校時代の同級生に衆議院議員の簗和生や、お笑い芸人KICK☆、フジテレビプロデューサーの木月洋介がいる。

主な受賞歴・活動歴[編集]

  • サントリーホール25周年記念特別事業パイプオルゴールファンファーレ「The Dawn of Harmony」作曲(2010)[3]編曲は三枝成彰
  • 尚美学園大学音楽コンクール 作曲部門1位入賞[3]
  • プルメリア・ミュージックスクール講師(2014~)
  • 第二回K作曲コンクール優秀賞「Revoce-リヴォーチェ」 (2016)[3]
  • 第2回 こころ歌創作コンテスト(作曲部門)最優秀賞「わすれな草のメモリー~Forget me not~」(2020) [3]

主なメディア向け作品[編集]

主な楽曲、編曲提供・参加作品[編集]

  • 日中国交正常化45周年・日中平和友好条約締結40周年催事(2017)編曲提供。
  • 林彦賓
    • 『わすれな草のメモリー~Forget me not~』(2021) 作曲(作詞:マヒルムラサキ、編曲:杉山直樹)、全日本こころの歌謡選手権大会・第3期課題曲。
  • 帝塚山中学校・高等学校 弦楽部(2021)編曲提供。


ピアノ作品

・「Revoce」(2016)

混声合唱曲

・「中也四景」(2010)

著書[編集]

  • 自由現代社・刊
    • 『コード&メロディーで理解する「実践!やさしく学べるポピュラー対位法」』(2013)
    • 『楽器の重ね方がイチからわかる!「実践!やさしく学べるオーケストラアレンジ」』(2014)
    • 『ワンランク上に挑む「実践!本気で学べるジャズ理論」』(2015)
    • 『実践!作曲・アレンジに活かすためのポピュラー和声学』(2016)
    • 『実践!作曲・アレンジに活かすためのモード作曲法』(2017) 
    • 『モードからフーガまで「実践!しっかり学べる対位法」』(2018) 
    • 『作曲、演奏に活かせる 実践!本気で学ぶ至高のジャズアレンジ法』(2019)
    • 『定番から応用まで「実践!作曲の幅を広げるコード進行パターン&アレンジ」』(2023)

親族[編集]

  • 曾祖父: 白上佑吉(元・東京市助役/旧内務・警察官僚/官選県知事)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 4Gamer.net』多彩なVGMコンポーザによるライブやトーク,物販が行われた「東京ゲーム音楽ショー2017」をレポート。来年度は大田区PiOで開催 
  2. ^ a b c d e f Yasuto Hikosaka Official Site』 彦坂 恭人 - 公式サイト Profile 2018年9月30日閲覧
  3. ^ a b c d 『実践!作曲・アレンジに活かすためのモード作曲法』 自由現代社 著者プロフィールより

外部リンク[編集]