干物女

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干物女(ひものおんな)とは恋愛を放棄している、様々な事を面倒臭がり適当に済ませてしまう女性のこと。

概要[編集]

干物女という単語は、ひうらさとる漫画ホタルノヒカリ』の主人公・雨宮蛍の生活ぶりを指した作中の用語として発生した。蛍がそう名付けられた生活ぶりとは、平日は毎日会社から帰ると漫画を読んで一人手酌でを飲み、休日は布団の中でうだうだ過ごすのが幸せという、だらけて恋愛から遠ざかっている様子のことである。のようにぴちぴちと恋愛に励んでいた時期が遠ざかり、「干物のように枯れ果て」「干物を噛みしめるように魚であった頃の思い出を反芻するだけ」という状態であることが由来になっている。魚であった時期、つまりは「以前には恋愛経験がある」ことが前提となっており、恋愛経験の無い喪女とは異なる存在である。だが、単語が広まるにつれて定義は曖昧になり「恋愛を放棄した10代から30代の(未婚の)女性」との意味が持たれるようになった。蛍は恋愛を全く放棄したというわけでもなく、単に面倒臭がって遠ざかっていただけである。

負け組」「勝ち組」など極端に分ける風潮が反映された言葉の1つでもある。2007年には「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補語60語にノミネートされた[1]が、同年12月3日に行われた本選ではベスト10入りを逃した。

定義・特徴[編集]

ひうらさとるは、干物女は「恋愛は面倒臭いからしない」という考えを持っていると語っている。基本的には10代後半〜30代の面倒臭がり、恋愛を放棄する女性を指す。特徴は

  • メールの返事が極端に遅い、短い
  • 簡単な食事なら台所で立って食べる
  • 忘れ物を靴を履いたまま、膝立ちで部屋に上がり取りに行く
  • 休日はノーメイクでノーブラ
  • 半年ほど美容室に行っていない
  • 冬場は毛の処理を怠る、又はしない
  • 1人で居酒屋に入れる
  • 最近ドキドキしていない

などが挙げられる。  

関連作品[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]