岸良俊介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岸良 俊介(きしら しゅんすけ、1844年5月12日天保15年3月25日[1] - 1894年明治27年)6月19日[2])は、幕末薩摩藩士、明治期の内務官僚福岡県令

経歴[編集]

薩摩藩士・岸良兼善の二男として生まれる[3]明治政府に出仕し、明治4年8月14日1871年9月28日)大蔵省統計中属に任官[4]1873年8月、埼玉県典事に転じ、大属、権参事、参事を歴任[4]1876年5月、若松県参事に転任したが[4]、同年8月21日、若松県は福島県と合併し廃県となる[5]。同年11月、群馬県参事に就任[5]。以後、同県大書記官、内務少書記官を歴任[5]

1882年5月11日、福岡県令に就任[6]1886年2月25日に県令を非職となり、1889年2月24日、非職満期、退官した[5]

栄典[編集]

親族[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『福岡県議会史』27頁。
  2. ^ 読売新聞』1894年6月22日、朝刊2頁。
  3. ^ 『明治過去帳』新訂初版、209頁。
  4. ^ a b c 『百官履歴 下巻』522-523頁。
  5. ^ a b c d 「非職元福岡県令従五位岸良俊介特旨ヲ以テ陞叙ノ件」
  6. ^ 『新編日本の歴代知事』964頁。
  7. ^ 『官報』第558号「賞勲叙任」1885年5月14日。
  8. ^ 『明治過去帳』新訂初版、180頁。

参考文献[編集]

  • 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
  • 秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
  • 修史局編『百官履歴 下巻』日本史籍協会、1928年。
  • 大植四郎編『明治過去帳』新訂初版、東京美術、1971年(原著私家版1935年)。
  • 福岡県議会事務局編『福岡県議会史』福岡県議会事務局、1951年。
  • 内閣「非職元福岡県令従五位岸良俊介特旨ヲ以テ陞叙ノ件」明治22年。国立公文書館 本館-2A-018-00・任A00216100