対人関係療法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

対人関係療法(たいじんかんけいりょうほう、Interpersonal psychotherapy、IPT)とは、19701980年代に中等度~重度の非妄想うつ状態と診断された成人に対する外来治療法として開発された短期心理療法である[1]

概要[編集]

ハリー・スタック・サリヴァン精神医学における対人関係理論に由来する。その後、多くの実験的研究により、対人関係療法がうつに有効だと示された[2]。本来は成人の個人療法として開発されたが、若年成人や老年期、双極性障害過食症・産後うつ・夫婦カウンセリングなどにも使用できるように修正を加えられてきた[3]。対人関係療法は精神力動理論に基礎を持つが、短期であること、そして課題・構造化面接・評価ツールを用いるという点において、現代の認知行動学的方法も用いている[4]

対人関係療法は、最初はジェラルド・クラーマンらの心理療法研究での利用のため、理論的対照として開発された。しかし対人関係療法は、いくつかの心理的問題の解決にかなり役立つことがわかっている。

対人関係療法では、「心理的問題は意思疎通の問題」とされる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Swartz, H. (1999). Interpersonal therapy. In M. Hersen and A. S. Bellack (Eds). Handbook of Comparative Interventions for Adult Disorders, 2nd ed. (pp. 139 – 159). New York: John Wiley & Sons, Inc.
  2. ^ Joiner, T. E., Brown, J. S., & Kistner, J. (2006). The interpersonal, cognitive, and social nature of depression. Mahwah, N.J.: Lawrence Erlbaum Associates.
  3. ^ Weissman, M. M. & Markowitz, J. C. (1998). An Overview of Interpersonal Psychotherapy. In J. Markowitz, Interpersonal Psychotherapy (pp. 1 – 33).Washington D.C.: American Psychiatric Press.
  4. ^ Weissman, M. M, Markowitz, J. C., & Klerman, G. L. (2007). Clinician's quick guide to interpersonal psychotherapy. New York: Oxford University Press.