夕張市の図書館

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夕張市の図書館(ゆうばりしのとしょかん)では、北海道夕張市図書館について記載する。

夕張市の市立図書館は経済破綻の影響により一時期不在となっていたが、南清水沢に2020年3月1日開館した拠点複合施設「りすた」内でりすた図書館として再開した(後述)。

夕張文庫[編集]

夕張文庫は、1921年大正10年)10月1日教育勅語発布30年記念として、寄付により夕張第1小学校内に設置された。その後、1929年昭和4年)11月に本町5丁目の公会堂に移転した。但し、利用は学生やその他一部に限られていた。[1]

市立夕張図書館[編集]

市立夕張図書館は、本町1丁目53番地の旧市営住宅跡に建設され、1951年(昭和26年)8月26日に開館した[1]。その後旭町の市役所別館に移転。一時期2階に夕張市美術館が入居した。2007年(平成19年)3月に閉館。閉館前は約6万冊の蔵書、4人の職員により運営されていた[2]

保健福祉センター図書コーナー[編集]

市立夕張図書館の閉館後、保健福祉センターの図書コーナーとして2007年(平成19年)4月に開設された。これまで6万冊あった蔵書を2万冊まで減らしたが、公営住宅や学校に近いため利用者は増えた[3]。また、2006年度の図書館主催の読み聞かせ講座をきっかけにできた読み聞かせボランティアサークル「ひなたBOOK☼」と、夕張子ども文化の会「かぜちゃる」がイベントを通じて協力していた[4]

りすた図書館[編集]

りすた図書館
施設情報
正式名称 夕張市りすた図書館[5]
前身 市立夕張図書館

夕張市保健福祉センター図書コーナー
事業主体 夕張市
管理運営 夕張市教育委員会
開館 2020年令和2年)3月1日[5]
所在地 068-0536
北海道夕張市南清水沢4丁目48番地12
統計情報
蔵書数 約20,000冊(令和2年度時点)
公式サイト りすた図書館
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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2020年令和2年)3月1日に開館した夕張市拠点複合施設「りすた」内に移転し、「りすた図書館」として市立図書館が再開された[5]

出典[編集]

  1. ^ a b 夕張市史編さん委員会 1981, p. 755-757, 第十三節 図書館.
  2. ^ 野口 (2009). “北海道夕張市における子どもの読書環境の現状と課題”. 国立青少年教育振興機構研究紀要 (国立青少年教育振興機構) 9号. https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/9/File/kiyo0905.pdf. 
  3. ^ 平井 2009, p. 47.
  4. ^ 平井 2009, p. 48.
  5. ^ a b c あけぼのつうしん No.72” (PDF). 北海道立図書館 (2020年10月28日). 2021年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月16日閲覧。

参考文献[編集]

  • 平井由美子、2009、「市の財政破綻による図書館閉鎖 夕張からの現地報告」、『みんなの図書館 2009年3月号』(383)、教育史料出版会
  • 夕張市史編さん委員会、1981、『改訂増補 夕張市史 上巻』、夕張市役所

外部リンク[編集]

公式