国家が破産する日

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国家が破産する日
국가부도의 날
監督 チェ・グクヒ
脚本 オム・ソンミン
製作 イ・ユジン
オ・ヒョジン
出演者 キム・ヘス
ユ・アイン
ホ・ジュノ
チョ・ウジン
ヴァンサン・カッセル
音楽 キム・テソン
撮影 チェ・チャンミン
編集 シン・ミンギョン
製作会社 映画社ジップ(Zip Cinema)
配給 大韓民国の旗 CJエンタテインメント
日本の旗 ツイン
公開 大韓民国の旗 2018年11月28日
日本の旗 2019年11月8日
上映時間 114分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 朝鮮語
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国家が破産する日
各種表記
ハングル 국가부도의 날
漢字 國家不渡之日
発音 ククカブドウィ ナル
ローマ字 Gukga-budo-eui Nal
題: Default
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国家が破産する日』(こっかがはさんするひ、原題:국가부도의 날)は、2018年公開の韓国映画。監督はチェ・グクヒ、脚本はオム・ソンミン。主演はキム・ヘスユ・アイン[1]

日本では2019年11月8日に公開された[2]

概要[編集]

本作は、1997年韓国を襲った国家破産の危機(IMF経済危機)を、立場の異なる3人の視点から描いた社会派映画である。監督は、本作が長編映画2作目となるチェ・グクヒが務めた。出演者は、最悪の事態を回避すべく奮闘する韓国銀行のチームリーダー役にキム・ヘス、危機をチャンスと見て大きな賭けに出る金融アナリスト役にユ・アイン、何も知らずにただ政府の言うことを信じる町工場の経営者役にホ・ジュノが起用され、その他の役には、チョ・ウジンヴァンサン・カッセルらが配された。

映画公開の反響は大きく、観客数は公開から12日間で260万人に上った[3]。ジャーナリストの鈴置高史は、2018年の韓国の状況が、IMF経済危機が起きた1997年と似てきたことがヒットの背景にあると分析している[4]

ストーリー[編集]

1997年韓国経済成長を遂げ、経済先進国への仲間入りを果たし、国民の85%以上が自らを中間層と考えていた時代。誰もが将来を楽観視する中、国家破産の危機が静かに迫りつつあった。

危険な兆候を察知した韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョン(キム・ヘス)は、国家破産まで残された時間はわずか7日間と予測する。彼女は危機回避に奔走するが、政府の対応は遅れ、一刻も早く危機を公表しなければ国民は大打撃を受ける、という主張も退けられてしまう。また、同じ頃、高麗総合金融の課長で個人資産担当のユン・ジョンハク(ユ・アイン)は、危機の兆候を独自につかんでいたが、国家的な危機は自分にとってのチャンスと見ていた。仕事を辞めた彼は、前職時代の顧客を集め、ギャンブルまがいの投資に乗り出す。一方、危機が迫っていることなど何も知らない食器工場経営者のガプス(ホ・ジュノ)は、百貨店大手からの大量の受注を約束手形で引き受けてしまう。それは、万が一、百貨店が倒産したときにはその代金を回収できず、材料業者に支払う代金のあてが無くなることを意味していた。

その後、危機が進展し混乱が続く中、韓国政府は国際通貨基金(IMF)に頼ろうとするのだが…。

キャスト[編集]

ハン・シヒョン
演 - キム・ヘス
韓国銀行通貨政策チーム長。国家の破産がわずか7日後に迫る中、対策に奔走する。
ユン・ジョンハク
演 - ユ・アイン
金融コンサルタント。元高麗総合金融課長。独自の分析から国家破産を予測し、国家の危機をチャンスと見て投資に乗り出す。
ガプス
演 - ホ・ジュノ
食器工場経営者。国家破産の危機に気づかず、政府の発表を素直に信じた結果、苦境に立たされる。
パク・デヨン
演 - チョ・ウジン
財務局次官。シヒョンとことごとく対立する。
国際通貨基金(IMF)専務理事
演 - ヴァンサン・カッセル
国際通貨基金による支援交渉に際して、韓国政府に対し過酷な条件を突きつける。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]