力と女の世の中
『力と女の世の中』(ちからとおんなのよのなか)は松竹が製作した、日本の国産トーキーアニメ映画の第2号である。全国公開、白黒、三巻。
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あらすじ [編集]
サラリーマンの主人は4人の子供の父親である。妻は身長180cm、体重120kgの立派な体格の持ち主。恐妻家の主人は会社のタイピストと浮気をするが、寝言から妻にばれてしまう。妻はその証拠を掴もうと、主人の会社へ向かうが・・・。
解説 [編集]
昭和2年、アメリカで世界初のトーキー映画が公開されると、日本でも各映画会社は研究を開始。松竹蒲田撮影所所長の城戸四郎はトーキーの導入に熱心で、昭和6年、土橋武夫、土橋晴夫兄弟を支援して、国産のトーキー開発に成功。これを受けて国産初のトーキー映画『マダムと女房』(五所平之助監督)を制作公開した。
昭和8年、この成功を踏まえて、「日本映画全トーキー化」を掲げる城戸四郎は、次にトーキーの動画映画製作を企画、個人の責任で、新進のアニメ製作者だった政岡憲三に制作を依頼。政岡は約1年かけて本作を制作し、昭和7年10月に完成。
こうして本作は、昭和8年4月13日に公開された『蛙三勇士』(大藤信郎監督)に続いて、4月15日に公開され、「日本のトーキー動画映画第二弾」となった。
本作はまず浅草帝国館で上映され、大成功を収めたため、城戸はこれを全国松竹系で公開。続く昭和9年、再び政岡と組んで『仇討からす』、『ギャングと踊り子』を制作し、好評を得たが、映画館主からすると動画の短編の一本立て公開は無理として、劇映画の添え物としてしか上映するよりなかった。このため経済的に成り立たず、「日本のディズニー」を目指した城戸のトーキー動画映画製作の夢は、この三作で潰えることとなった。
スタッフ [編集]
声の出演 [編集]
当時は声優という職業は無く、俳優や女優が声の出演をしたのだが、この作品は松竹が力をいれていた事もあり、古川緑波、宝塚歌劇団出身の澤蘭子といった有名スターが起用され話題となった。
参考文献 [編集]
- 『手塚治虫とボク』(うしおそうじ著、草思社)