ワールドグランプリ八百長問題

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ワールドグランプリ八百長問題1998年7月に発覚した、1993年バレーボール・ワールドグランプリの試合でバレーボール日本女子代表監督らが八百長疑惑を持たれた問題である。

概要[編集]

1993年に台北市中華民国)で行われた第1回バレーボール・ワールドグランプリで、全日本女子の監督やコーチらが同大会の決勝リーグ進出をかけたドイツ戦に勝利するために、試合の前にドイツの監督に接触し、謝礼をほのめかした。結局試合は日本が勝ち、100万円の謝礼を準備していたが、ドイツ監督は謝礼を求めなかった[要出典]

日本バレーボール協会は1998年7月30日に理事会を開き疑惑を招くような言動があったとして認定した。重視されたのは次の3点である。

  1. 試合前に対戦国スタッフに面会したこと。
  2. 軽いジョークであったが八百長を画策するような言動があったこと。
  3. それを相手国監督に伝えたこと。

その結果、関与した米田一典(当時監督)、達川実(当時コーチ)、荒木田裕子(当時アナリスト)の3人を厳重注意処分とし、当分の間、協会役員としての資格停止を決めた。これにより女子強化委員を務めていた達川は同日付で解任された。

同協会では、本件のごとき問題の再発防止策を急遽取りまとめることになった。

参考文献[編集]

  • 産経新聞 1998年7月31日14版 20ページ