ルビンの壺が割れた

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ルビンの壺が割れた
著者 宿野かほる
発行日 2017年8月22日
発行元 新潮社
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 159
コード ISBN 978-4-10-351161-8
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『ルビンの壺が割れた』(ルビンのつぼがわれた)は、宿野かほるによる小説である[1]。2017年に新潮社から刊行された[1]

概要[編集]

かつて恋人だった男女がSNS上でやりとりをする話。

発売経緯[編集]

宿野かほるは覆面作家であり、ペンネーム以外の情報は非公開である[1]

2017年3月に著者から新潮社に作品が送付され、著者が新人であるものの社内での評価が高かったため、販売戦略について議論の結果、無料公開を行うことで話題をつくることとなった[1]。2017年7月14日から2週間に限り、インターネット上で本文全文を無料公開し、キャッチコピーや感想文を募集した[1]

初版は1万部で発行されたが、重版が行われた[2]。刊行から1ヶ月半経過時点で合計4万部が発行されている[2]

影響[編集]

2018年に小学館から刊行された『小説X あなたをずっと、さがしてた』(蘇部健一著)では、発売前にインターネット上での本文の無料公開とタイトルの公募が行われた[3]。この営業戦略のうえで、『ルビンの壺が割れた』の発売経緯が参考にされている[3]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 「つぶやいて!新刊PR作戦 出版社、発売前に無料公開 話題性狙う」『朝日新聞』、2017年8月2日、27面。
  2. ^ a b 「ベストセラーの裏側 『ルビンの壺が割れた』宿野 かほる著 全文無料公開、奇策が奏功」『日本経済新聞』、2017年10月7日、27面。
  3. ^ a b 「『小説X あなたをずっと、さがしてた』蘇部健一さん 読者巻き込みヒット狙う」『読売新聞』、2018年2月19日、夕刊8面。

外部リンク[編集]