ラハヴ (潜水艦)
ラハヴ(Rahav)はイスラエル海軍の潜水艦の名称である。2016年までに3隻の同名の潜水艦がイスラエル海軍に就役している。
"ラハヴ"の名は古代からカナン地方に伝わり、聖書のイザヤ書51章9節にも登場する海に棲むモンスター"ラハブ"の名に由来する[1]。
また、同じくイスラエル海軍で運用されているサール5型コルベットの2番艦にも"ラハヴ"の名が付けられているが、こちらは"Lahav"と綴られ、意味は"Blade"(刃)である。
初代[編集]
初代"ラハヴ"は、イギリス海軍のS級潜水艦"サングイン"(HMS Sanguine, P266)をイスラエルが1959年に導入したものである[1]。1958年に導入された同型艦のタニンとは異なり1967年の第三次中東戦争には実戦投入されず、翌1968年にタニンの部品取り用として除籍、解体された。
詳細は「S級潜水艦 (イギリス海軍・2代)」を参照
2代目[編集]
2代目"ラハヴ"は、西ドイツのHDW社で同社製206型潜水艦の発展型として開発されたガル級潜水艦の3番艦として、1977年12月に就役した。1982年のレバノン侵攻作戦(ガリラヤの平和作戦)時に作戦投入されたとされる。1997年に退役。
詳細は「ガル級潜水艦」を参照
3代目[編集]
3代目"ラハヴ"は、2代目(ガル級)と同じHDW社によって同社製212A型潜水艦の発展型として開発された"ドルフィン2"級潜水艦の2番艦(ドルフィン級全体としては5番艦)として2014年に竣工し、2016年1月にハイファに配備された。[2][3][4]。
詳細は「ドルフィン級潜水艦」を参照
画像[編集]
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初代ラハヴ"S-73"(S級潜水艦)。1960年。
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ハイファに停泊する初代ラハヴと初代タニン。1960年。
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3代目ラハヴ(ドルフィン級潜水艦)。2014年7月。
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3代目ラハヴ(ドルフィン級潜水艦)。2014年7月。
脚注・出典[編集]
- ^ a b submarines.dotan.net S-CLASS
- ^ Shoval, Lilach; Tuchfeld, Mati (2013年4月29日). “Israel receives fifth Dolphin-class submarine from Germany”. Israel Hayom 2014年12月25日閲覧。
- ^ Lappin, Yaakov (2013年7月28日). “Navy seeks teenage submarine recruits for Dolphin-class vessels”. The Jerusalem Post 2014年12月25日閲覧。
- ^ Lappin, Yaakov (2013年8月7日). “Navy undergoing ‘unprecedented’ upgrade in capabilities”. The Jerusalem Post 2014年12月25日閲覧。
関連項目[編集]
- イスラエル海軍艦艇一覧
- サール5型コルベット - 2番艦が"ラハヴ"と名づけられている。