ミクストメディア

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ヴィットーリオ・ミエーレ(Vittorio Miele)、 ミクストメディア
ミクストメディア[編集]

もともとは120世紀初頭のダダやパピエ・コレに端を発し、既成の日用品によって構成された作品や素材を表記するときに用いる用語であった。今日では複数の異なる素材を使う場合や異なった技法を複数用いる場合に用いられることが多い。ミクストメディアとして使われる媒体は油絵具水性絵具といった特定の種類を指すこともあれば、版画での技法として用いられることもあり、絵画彫刻写真映画ビデオ音楽などでそう呼ばれることもある。インスタレーションアート、特に、複数の「作品」をまとめて1つとしたり、展示場所と一体化された会場の空間自体を作品とする場合には、ミクストメディアがよく用いられる。なお、マルチメディアはミクストメディアとは異なる概念であり、芸術の表現技法の範疇において使われることはない。現代美術においては絵画表現に限らず、上記のような複合技法を用いた立体作品などもミクストメディアと表記されることがある。

なおミクストメディアmixed-mediaを混合技法と訳したことにより、マックス・デルナーが「絵画技術体系」で提唱したテンペラ油彩を交互に使用する混合技法(misch-technique、英語表記mixed-technique)と混同されることがある。[1]

 脚注[編集]

  1. ^ 「絵画技術体系」マックス・デルナー著ハンス・ゲルト・ミュラー改訂 佐藤一郎訳 美術出版社1980