ボコノン教

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ボコノン教(ボコノンきょう、Bokononism)は、カート・ヴォネガットの小説『猫のゆりかご』に登場する架空の宗教

カリブ海の架空の島サン・ロレンゾに漂着したライオネル・ボイド・ジョンスン(Lionel Boyd Johnson)が教祖ボコノン(Bokonon)として始めた宗教で、サン・ロレンゾで広く信仰されている。サン・ロレンゾの独裁者"パパ"・モンザーノはこの宗教を禁じており、反した者は鉤吊りの刑に処せられる。

ボコノン教の最もよく知られている教義は「フォーマ(無害な非真実)を生きるよるべとしなさい。」というもの。ボコノン教の教義は『ボコノンの書』という教典に記されており、これをわかりやすく伝えるために、ボコノンが作ったカリプソと呼ばれる歌が歌われている。

ボコノン教で、2人の人間が互いの裸足の足の裏(Sole)をぴったりと押しつけ合う儀式を「ボコマル」(boko-maru)と呼ぶ。ボコノン教徒は、互いの足の裏を密着させることによって、心(Soul)を通わせることができると信じている。

用語[編集]

ボコノン教の経木では、独特な用語が多様されている。

  • karass - 神の意思を実現すべく、(しばしば無意識のうちに)互いに協力し合っている特定の人々の集団。
  • duprass - 2名でのみ構成されるkarassのこと。 duprassは夫婦であることが多い。duprassは侵食されることはなく、たとえduprassの間に子供が誕生した場合でも、それは例外ではない。
  • granfalloon - 同じ出身者同士や、同じ出身校同士といった、一見karassのようで違う、みせかけのkarassのこと。
  • wampeter - karassの目的のこと。1つのkarassには、2つの wampeterが存在する。1つはkarassから遠ざかつもので、もう一方はkarassに近づいていくものである。
  • foma - 「無害な非真実」。 ただしく扱われれば有益な、嘘や偽りのこと。
  • wrang-wrang - ボコノン教徒をkarassの本来の目的から逸脱させないように、働きかける人間のこと。

関連項目[編集]