ヘテロリシス

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化学において、ヘテロリシス (: heterolysis) または不均一結合開裂とは化学結合の開裂のことであり、特に電荷を持たない分子からカチオンアニオンを形成するものをいう[1]。この言葉の語源は、ギリシャ語の ἕτερος heteros ""異なる"" と λύσις lusis "ゆるむ" に由来する。この過程で、結合に使われていた2つの電子は2つとも同じ原子団に渡される。より電気的に陰性な残基が電子を受け取る。

 A:B \longrightarrow A^{+} + B^-

この過程に関与するエネルギーは、ヘテロリシス結合解離エネルギーと呼ばれる。イオン対を互いに遠ざけるにはヘテロリシス結合解離エネルギー以上のエネルギーが必要とされる。電解質溶液ではこの追加のエネルギーは少なくて済む。

ほかのタイプの結合開裂にホモリシスと呼ばれるものがある。

生物学において、ヘテロリシスは周囲の細胞の加水分解酵素によるアポトーシスのことを指す。オートリシスは自らの酵素によるアポトーシスのことを指す。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版:  (2006-) "heterolysis (heterolytic)".