プリザーブドフラワー

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プリザーブドフラワーの一例。2000年ごろから花屋でも生花とともに販売されるようになった。

プリザーブドフラワー (preserved flower) とは、美しい姿で長時間保存することが出来るように専用の溶液を用いて加工されたのことである。「プリザーブ」 (preserve) とは英語で「保存する」の意味。同様の処理を果実に対して行ったプリザーブドフルーツも存在する。

目次

[編集] 製法

大まかには、切花を咲いた状態で有機溶剤を用いて脱水、脱色し、続けて保存液となる不揮発性溶液を用いて水分と置換し、染料を用いて着色させた後乾燥させる。ドライフラワーと異なり、花弁の鮮やかさは生きた花と比べても遜色なく触っても柔らかくて瑞々しい。ウェディングブーケやインテリアフラワー、インテリアアートとしてその存在が一般的になっている。

脱水にはメタノールエタノールなどの低級アルコールを主成分とする液、水分の置換にはポリエチレングリコールや高級エーテルなど、不揮発性で比較的安全性の高い有機溶剤を用いる。

[編集] 長所

  • 寿命が長く、保存状態が良ければ10年以上保存できる。
  • 着色によって現実にはない色合いの花を創りだすことができる。
  • 保存液に安全性の高いものを用いれば有害性は低い。
  • 生花と違って、花粉アレルギーの心配が無い。
  • 水を与える必要がない。(与えてはいけない)

[編集] 短所

  • 水気に弱い。湿気のある所には置いてはいけない。
  • 直射日光など、紫外線によって褪色することがある。
  • 布などに長時間接したままにしておくと、染色に用いた染料が色移りすることがある。
  • エアコンやヒーターの風が直接当たらないようにする(乾燥しすぎると、花びらのひび割れの原因となる)。

[編集] 歴史

プリザーブドフラワーは、1991年にフランスのヴェルモント社が開発し、クリスチャン・トルチュケネス・ターナーなどフラワーデザイナーが相次いで作品に取り入れたことにより日本を含む世界に広まった。

枯れない、生花に比べて軽いなどの点が注目され、ウェディングブーケやテーブルフラワーなどとして利用されている。日本でも女性を中心に一定の人気があり、数多くの教室が開かれていたり、専門店も登場している。特に、日本では薔薇のプリザーブドフラワーが、需要の9割以上を占め、薔薇の世界的産地の南米エクアドルコロンビア産の薔薇を使うことが主流となっている。

なお、日本ではまだなじみが薄いためか「ブリザードフラワー」などと誤って呼ばれることがある。

最近は自分で作れるプリザーブドフラワー液が普及し始めている。製品は主に薔薇のプリザーブドフラワーが主体であるが作製液があればオリジナルの花が作れる上に好きな色が染められる。

フラワースクールが多い中、差別化を図るために導入するスクールが増えているが、技術的には製品のレベルに及ばない為に過度の期待は禁物である。「最新の技術で天然の色を残すことが可能」とうたっている場合もあるが、あくまで趣味の延長として使用する方が良い。

[編集] 関連項目

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