プリザーブドフラワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Flower Bouquet.jpg

花や葉を特殊液の中に沈めて、水分を抜いた素材をプリザーブドフラワーと呼ぶ。

natural preserved flowers and foliage[注 1]という言葉から、日本ではプリザーブドフラワーという言葉が一般的になった。しかし「プリザーブド…」は日本人にとっては言い難かったようで、一時期はブリザードフラワーという誤った言葉も広まってしまった。

海外では上記 preserved flowers の他に、flower preservationfloral preservation という言葉が使われている。

製法[編集]

新鮮な生花を脱水作用がある脱色液に漬ける → 花を取り出す → 潤滑液入り着色液に漬ける → 花を取り出す → 乾燥 → 検品して問題がなければ商品になる。液は1度使うと品質が落ち、何度も利用することはできない。

1991年にフランスのヴェルモント社が特許保存技術を発表して、フローラルデザイナーたちが利用したことにより広まった。ただしヴェルモント社がプリザーブドフラワーの起源ということではない。薬局でグリセリンを購入して製作する趣味は、昭和期から行われていた。

長所[編集]

小売店で販売されている様子。
バラのプリザーブドフラワーと、造花との組み合わせ。
  • 水を与える必要がなく、イベント等に向いている。生花のような短期劣化はないことで、利用者にストレスを感じさせない。
  • 生きた植物と比べても遜色のない、瑞々しい質感と柔らかさがある。
  • 軽い。
  • 保存環境が良ければ長期に形を維持する。
  • 花粉アレルギーの心配が無く、病院での見舞い花として利用できる。
  • ウェディングブーケとして利用できる。生花ブーケを発注して、挙式後にプリザーブドフラワーにする予定がある場合は、結婚式でもプリザーブドフラワーを利用すれば手間が省ける。

短所[編集]

  • 加工していることで、販売価格は高い。
  • 生花よりも破損しやすい。
  • 湿気に弱い。
  • 強い紫外線が当たると、少しずつ退色する。ただし他のジャンルの塗装された物や紙類も、紫外線に当たれば退色する。特有の短所ではない。
  • 布等に長期に接していると、花の染料が色移りする。同様に、色が濃い花と、色が薄い花が長期に接していると、薄い色のほうに色移りする。
  • 素材の性質上、花を隙間無く配置する構成になってしまう。ただしリアル造花やドライフラワーと組み合わせれば、表現方法は広がる。

注釈[編集]

  1. ^ foliage は不可算名詞、「s」は付けない

関連項目[編集]