フモニシン

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フモニシン類 (: fumonisins) は主にフザリウム属菌に由来するマイコトキシン(カビ毒)のひとつ[1]トウモロコシおよびその加工品や干しぶどう[2]での汚染が問題となる。作用機序はスフィンゴシンアシルトランスフェラーゼの阻害である。

より厳密には下記の2つを意味する。

毒性はフモニシンB2の方が高い。

構造[編集]

フモニシンには4種類の類縁体がある。以下に構造を示す。

フモニシンB1からB4の構造
フモニシン 構造式 R1 R2 CAS登録番号
B1 -OH -OH 116355-83-0
B2 -H -OH 116355-84-1
B3 -OH -H 136379-59-4
B4 -H -H 136379-60-7

主な産生菌[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Fumonisins - MeSHアメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
  2. ^ a b 田端節子、「:食品中のフモニシン汚染の新たな展開 ―Aspergillus niger による産生―」 『マイコトキシン』 2013年 63巻 2号 p.191-199, doi:10.2520/myco.63.191, 日本マイコトキシン学会
  3. ^ 橋本ルイコ, 浅野勝佳, 渡嘉敷唯章 ほか、「Aspergillus niger とその近縁種黒麹菌のマイコトキシン産生性及び系統解析」 『マイコトキシン』 2013年 63巻 2号 p.179-186, doi:10.2520/myco.63.179, 日本マイコトキシン学会

外部リンク[編集]