バーンニク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イヴァン・ビリビンが描いたバーンニク

バーンニクロシア語: Ба́нник, ラテン文字転写: Bannik)は、スラヴ神話に登場する浴槽精霊。その名は浴槽を意味する「ヴァーニャ」から由来している[要出典]

風呂場のある小屋、サウナに住み、森に住む悪魔や精霊を浴場に招待する。風呂に入る人々は、風呂を出る時バーンニクの為に湯を残しておかねばならないと言われる。未来予知の能力を持っていて、風呂場の扉を僅かに開け、裸になって背中を風呂へ向けて出すと、バーンニクが触れてきて未来を暗示してくれる。爪で背中をつついたら凶兆、掌で柔らかく触ってきたのであれば吉兆の目印とされている。

入浴中に邪魔をされると、バーンニクは邪魔者に対して熱湯を浴びせたり、首を絞め殺しにかかってきたりする。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • アレグザンスキー, G. 著「スラヴの神話」、ギラン,フェリックス 編『ロシアの神話』小海永二訳(新版)、青土社〈シリーズ世界の神話〉、1993年10月、5-92頁。ISBN 978-4-7917-5276-8