ニザダイ科

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ニザダイ科 Acanthuridae
Acanthurussohal-ArabischerDoktor.jpg
Acanthurus sohal
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ニザダイ亜目 Acanthuroiei
: ニザダイ科 Acanthuridae
英名
Surgeonfish

ニザダイ科 Siganidae は、スズキ目・ニザダイ亜目の下位分類群の一つである。2亜科、6属、81種からなる。

形態[編集]

ニザダイ亜目では最大のグループで、81種を含む。多くの種が尾柄部骨板、または棘をもつ。体は微細なにおおわれている。腹鰭の棘数などにより以下の2亜科に分けられる。アクロヌルス期、もしくはケリス期と呼ばれる期間を経て成長する。

テングハギ亜科Nasinae[編集]

テングハギ属1属。腹鰭はスズキ目では少ない1棘3軟条。尾柄部に不可動の骨質板が2対(ボウズハギの仲間では1対)ある。日本産は13種、世界で約19種が知られている。インド・太平洋の熱帯域に多い。

主な種類をあげる。

以上4種は、頭部に角状の突起がある。

ニザダイ亜科Acanthurinae[編集]

4属からなる。腹鰭数はナンヨウハギを除き1棘5軟条。尾柄部に棘、もしくは複数の骨質板をもつ。三大洋の熱帯・亜熱帯域に広くすむ。

ナンヨウハギ属 1種のみ。

ヒレナガハギ属 日本産は3種、世界で7種。背鰭棘が少なく、体高がある。

サザナミハギ属 日本産は4種、世界では9種。顎歯は幅が狭く、口内側に倒すことができる。地方によってはシガテラ毒をもつ。

クロハギ属 ニザダイ科では最大の属。サンゴ礁に多く生息、背鰭は一部の種を除き9軟条。歯は幅広く、倒すことができない。 日本産は19種、世界では38種、一部の種では、成魚幼魚色彩模様が異なる。

ニザダイ属 尾柄部に複数の骨質板があり、標準和名ニザダイと呼ばれる種はこの特徴から「サンノジ」などとよばれている。 日本産はニザダイのみ。世界では7種。

人間とのかかわり[編集]

多くの種が食用として利用されるが、一部の種では釣ってすぐ締めないと磯臭いにおいがするという。沖縄では食用のほか、クロハギなどは釣りの対象としても好まれている。また、クロハギ属、ヒレナガハギ属、ナンヨウハギなどの美しい種や、テングハギ属などの変わった特徴をもつ種も多く、それらは観賞魚とされたり、水族館で飼育されている。

参考文献[編集]

  • 岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2
  • 中坊徹二編『日本産魚類検索第二版』東海大学出版会 2000年 ISBN 4-486-01505-3