チュヴァシ竜

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チュヴァシ竜(Chuvash dragon)とはチュヴァシ人ヴォルガ・ブルガール人の間で伝承されている竜である。蛇に近い。

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ジラント伝承との相違 [編集]

チュヴァシ竜はユラン伝説とほとんど同じ伝承を持っている。ブルガール人がある町を創始したとき、そこに大きい蛇を発見した。 彼らが、蛇を殺すと決めたが、蛇は、平和を求めて、翼を与えるようアラーに嘆願したという。蛇は翼を得て、町から飛び去った。

別の大きな蛇はイスラム以前の宗教寺院に住んでいると言われた。ブルガールは10世紀にはイスラムを受容していたが、蛇はティムール侵入の時代まで生き残ったという。ユラン同様平和の主となった蛇は平和の尊さを彼らに知らせることによってこの地に平穏が訪れたという。しかし、その風貌はジラントとは全く異なる。むしろ蛇の精霊といった方がよい。

チュヴァシの伝承において、竜の一種であるヴェリ・シェレン(チュヴァシ語表記: Вěри Çěлен, Věri Şělen「炎の蛇」、英語表記Veri Celen)は子孫のために夜に炎の蛇となって現れ、人間の子孫を増やすという。そして再び流星のごとく去るという。 ヴェリ・シェレンは母親によって殺された私生児から生れるとされる。

テュルク系諸民族の竜信仰 [編集]

セルジューク朝(セルジューク・トルコ)は中国的な竜の伝承を持っており、十二支の概念まであった。これはそのまま民族移動の後成立したオスマン帝国でも同様である。エヴレン(Evren)、エジュデルハー(Ejderha)と呼ばれ、悪の竜ではない。ただし、「エジュデルハー」(Ejderha)とはアジ・ダハーカに由来する「」という語の一般名詞なのでトルコ語では中国の竜も西洋の竜も全部含まれてしまうことに留意する必要がある。中国から伝わったトルコの「ルー」は十二支に出る竜であり、天空を象徴する竜である。

テュルク系諸民族の竜信仰は一般的にユランと違いロシア・東欧の影響を受けていないためか、絵は中国の竜にかなり似ている。

関連事項 [編集]

参考文献 [編集]

  • 「アジアの龍蛇―造形と象徴」 雄山閣出版 アジア民族造形文化研究所編 1992
  • 「アジア遊学 No.28 <特集>ドラゴン・ナーガ・龍」勉誠出版 2001.

外部リンク [編集]