チェーザレ・リエヴィ

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チェーザレ・リエヴィイタリア語: Cesare Lievi1952年 - )はイタリアの劇場演出家詩人ガルニャーノ生まれ。

経歴[編集]

詩の雑誌の編集に携わり、ドイツ語の詩の翻訳を手がけた(ドイツ語の翻訳は現在も続けている)。1980年代初頭、兄弟で舞台装置芸術家のダニエレとともに、ガルニャーノで「水の劇場(アックア劇場)」(Teatro dell'Acqua)を立ち上げた。1984年、ヴェネツィアビエンナーレでゲオルク・トラークルの「青ひげ公」を上演して成功を収めた。続いて、フランクフルトホフマンスタールの作品を演出し、ドイツオーストリアで数多くの演出を手がけるようになった。1996年、ブレシア常設劇場の芸術監督に就任した。

オペラの分野での演出は次の通り。モーツァルト「皇帝ティートの慈悲」(1989年フランクフルト)、ワーグナー「パルジファル」(1991-92年、ミラノ・スカラ座、リッカルド・ムーティ指揮)、ロッシーニ「チェネレントラ」(1992年チューリッヒ)、R・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」(1993年チューリッヒ)、シュニトケ「ジェズアルド」(1995年ウィーン)、ワーグナー「ジークフリート」(2002年カターニャ、ベッリーニ劇場)、ドニゼッティ「二人のフォスカリ」(2009年、ミラノ・スカラ座、ムーティ指揮)、ロッシーニ「チェネレントラ」(2009年、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場)。チューリッヒ歌劇場では、2002年、チェチーリア・バルトリを起用したパイジエッロ「ニーナ、または愛の狂気」を演出。2004年には、バルトリとルッジェーロ・ライモンディ出演のロッシーニ「イタリアのトルコ人」を演出した。バルトリ出演のこの2つはDVDでも発売された。

ミラノ大学の芸術・音楽・演劇史学部で演出の教授を務めている。

脚注[編集]

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