セブンス・コンチネント

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セブンス・コンチネント
Der Siebente Kontinent
監督 ミヒャエル・ハネケ
脚本 ミヒャエル・ハネケ
製作 ファイト・ハイドゥシュカ
出演者 ビルギット・ドル
ディータ・ベルナー
音楽 カール・シュリフェルナー
撮影 トニー・ペシュケ
編集 マリー・ホモルコーヴァ
公開 西ドイツの旗 1989年5月19日
フランスの旗 1989年5月20日CIFF
日本の旗 劇場未公開
上映時間 104分
製作国  オーストリア
言語 ドイツ語
フランス語
英語
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セブンス・コンチネント』(: Der Siebente Kontinent: The Seventh Continent)は、1989年に制作されたミヒャエル・ハネケ監督デビュー作。ロカルノ国際映画祭ブロンズレパード受賞。

キャスト[編集]

ストーリー[編集]

物語は三部構成からなり、各部である家族の1日を断片的に綴っていく。

  • 第1部 1987年

親子3人は穏やかに暮らしていた。夫は職場の上司と対立しており、妻は母を亡くし心を病んだ弟を抱えている。この日、娘は学校で目が見えないふりをする。それぞれで何かの問題はあるが、彼らは何の変哲もない、何処にでもいる家族であった。

  • 第2部 1988年

夫は上司との対立に決着をつけて、昇進が認められた。家族で外出した際、彼らは事故現場を通り過ぎる。そして、その後に入った洗車場で、「人生を悟った」妻は涙を流した。しかし、彼らにはまだ何事も起きていないように見える。

  • 第3部 1989年

夫の両親を訪ねた後、夫は仕事を突然辞め、夫婦は「オーストラリアに移住する」と言って預金を全て下ろす。そして一家は購入した工具を用いて、家の中のものを破壊していく。家具や家電を打ち壊し、本やアルバムを引き裂いた。しかし、娘の飼っていた熱帯魚の水槽を夫が壊したとき、娘は初めて感情を露わにする。金も全てトイレに流し、遺書を残した後で、3人は唯一残ったテレビを観ながら最期の時を過ごし、毒を飲む。そして、娘と妻の死を見届けた後で、夫もまた息絶えるのだった。

外部リンク[編集]