シン・ユリ

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シン・ユリ
基本情報
本名 シン・ユリ
通称 ツヨカワコリア
国籍 大韓民国の旗 韓国
生年月日 (1994-05-13) 1994年5月13日(29歳)
出身地 公州市(忠清南道)
所属 TEAM GENIUS
身長 168 cm
体重 48 kg
リーチ 157 cm
階級 アトム級
バックボーン シラットムエタイ
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YouTube
チャンネル
活動期間 2023年
ジャンル ブログ
登録者数 4,750人
総再生回数 186,394回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年4月2日時点。
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シン・ユリ韓国語: 심유리, ラテン文字転写: Yu Ri Shim1994年5月13日 - )は、韓国女性総合格闘家忠清南道公州市出身[1]。TEAM GENIUS所属。第2代ROAD FC女子アトム級王者。シム・ユリとも表記される[2]

来歴[編集]

軍で働くことを目指していたため格闘技を習い始めたが、その過程で総合格闘技の面白さに夢中になり、プロ格闘家への道を進むことを決める。2015年からアマチュア大会に出場し、2017年にプロ総合格闘家としてデビュー。複数の団体に出場して経験を積んだ[3]

2021年9月4日、ROAD FC 59で行われたROAD FC女子アトム級タイトルマッチでパク・ジョンウンと対戦し、判定勝ち。第2代ROAD FC女子アトム級王者となった。

2021年以降、女子アトム級の強豪選手をあまり多く確保できていないROAD FCが(中止となった2019年6月のパク・ジョンウン戦を含め)、パク・ジョンウンとの4度目の対戦オファーばかりしてくることから、4年以上もパク・ジョンウン以外と対戦する機会が得られなかった。そのため、ROAD FCと話し合い円満に契約を解除。ROAD FCアトム級王座のベルトを返上した[4]

また、返上までの期間中には負傷と手術も重なったことで、約2年半ほど試合から遠ざかることとなり、生活面でも「ROAD FCで王者になってもお金持ちになれなかった。金銭的に苦しい生活のまま」と話し、引退を考えたが、シン・ユリが「死ぬまでに一度は立ちたい」と思っていた女子アトム級で世界一の選手層を誇り日本最大の格闘技団体であるRIZINからのオファーが届いたことで引退を思いとどまった[5]

RIZIN[編集]

2023年12月31日、RIZIN.45の会場で日本語を交えた挨拶を行い、RIZINとの契約を発表。同時にRENAとの対戦が発表された。

2024年3月23日、RIZIN LANDMARK 9でSBフライ級王者のRENAと対戦し、接戦となるも0-3の判定負けを喫した[6][試合映像 1][補足映像 1]

人物・エピソード[編集]

  • 憧れの選手はヴァンダレイ・シウバ[7]
  • 2023年12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN.45RIZIN参戦が発表され観客の前で挨拶をした。すると、即座にSNSで話題となり、それまで数千人だったシン・ユリのInstagramのフォロワー数が、あっという間に1万7000人にまで増加した。さらに、YouTubeのシン・ユリchの登録者数も数日で約2~3倍に増加した。また、検索数が急増したことで、メディアサイトGONG格闘技では、アクセスランキングを独占していたRIZINの速報記事に次いで、3年前のシン・ユリの記事がアクセスランキング2位に急上昇して入るなど、格闘技ファンや日本の人々の興味を強く引いた。
  • RIZINに参戦が決まったことで母国でも注目を浴びるようになり、Netflixの番組への出演が決まったり、NIKEの広告モデルに起用されるなど、今までにない新しい仕事がたくさん舞い込むようになった[8]

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
10 [9][10] 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
6 2 1 3 0 0 0
4 1 0 3 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× RENA 5分3R終了 判定0-3 RIZIN LANDMARK 9 2024年3月23日
パク・ジョンウン 5分3R終了 判定2-1 ROAD FC 59
【ROAD FC女子アトム級タイトルマッチ】
2021年9月4日
× パク・ジョンウン 2R 1:09 TKO(パウンド) ROAD FC 57 2019年12月14日
シ・ミング 2R 4:08 TKO(膝蹴り) ROAD FC 51 2018年12月15日
イム・ソヒ 5分2R終了 判定3-0 ROAD FC 50 2018年11月3日
ERIKA 1R 4:24 TKO(パウンド) WARDOG Cage Fight 16 x GRACHAN 33 2018年1月28日
× 沙弥子 5分2R終了 判定0-3 GRACHAN 32 2017年12月9日
× ホン・ユンハ 5分2R終了 判定0-3 ROAD FC 43 2017年10月28日
ベク・ヒョンジュ 2R 1:15 リアネイキッドチョーク ROAD FC 41 2017年8月12日
原田志保 5分2R終了 判定3-0 ROAD FC 37 2017年3月11日

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 심유리 - 나무위키”. namu.wiki. 2024年1月11日閲覧。
  2. ^ 【ROAD FC】新女王はシム・ユリ! 小狼パク・ジョンウンを打撃で上回り、涙の戴冠”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2024年1月11日閲覧。
  3. ^ シン・ユリ - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト”. jp.rizinff.com. 2024年1月14日閲覧。
  4. ^ (日本語) [인터뷰 심유리 “저 복귀하겠습니다” 심유리가 로드FC챔피언 벨트를 반납한 이유 / 팀지니어스], https://www.youtube.com/watch?v=pQMHmiAdV-U 2024年1月14日閲覧。 
  5. ^ 【RIZIN】RENAと対戦するシン・ユリ「生活が苦しく引退を考えていました。死ぬまでに立ちたいと思っていたRIZINで一生懸命戦う」=3月23日(土)神戸”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2024年4月2日閲覧。
  6. ^ “【RIZIN】RENA、顔面流血も復帰戦で勝利!韓国ユリとの“打撃戦”を制す=試合結果”. efight.jp. (2024年3月23日). https://efight.jp/result_s-20240323_1479013 2024年3月24日閲覧。 
  7. ^ シン・ユリ - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト”. jp.rizinff.com. 2024年1月15日閲覧。
  8. ^ 【RIZIN】“美女韓国ファイター”シン・ユリ、日本ファン急増に感謝”. ORICON NEWS (2024年3月21日). 2024年4月2日閲覧。
  9. ^ Tapology”. 2024年1月15日閲覧。
  10. ^ Sherdog.com. “Yu Ri Shim MMA Stats, Pictures, News, Videos, Biography - Sherdog.com” (英語). Sherdog. 2024年1月11日閲覧。

試合映像[編集]

  1. ^ 【試合映像】RENA vs. シン・ユリ/ RENA vs. Yu Ri Shim - RIZIN LANDMARK9 in KOBE』RIZIN公式YouTubeチャンネル、2024年https://www.youtube.com/watch?v=O0dqgSAw_J8 

補足映像[編集]

  1. ^ 【番組】RIZIN CONFESSIONS #146(※番組内で試合映像。シン・ユリとRENAによる試合振り返りドキュメンタリー番組)』RIZIN公式YouTubeチャンネル、2024年https://www.youtube.com/watch?v=lGThjEMY5mo 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]