シオリ (クレーター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シオリ
(Shioli)
LROより撮影されたシオリの画像
月面座標 南緯13度20分 東経25度14分 / 南緯13.33度 東経25.23度 / -13.33; 25.23座標: 南緯13度20分 東経25度14分 / 南緯13.33度 東経25.23度 / -13.33; 25.23
直径 270 m[1]
深度 不明
由来 日本の女性名[1]
GPN識別子 15851

シオリ英語: Shioli)は、神酒の海の西に位置し、光条を有する若い小さな衝突クレーターである[1][2]

概要[編集]

元々は無名のクレーターであったが、日本初の月面着陸を目指したSLIM(小型月着陸実証機)の着陸目標地点付近にあることから宇宙科学研究所によって名称が提案され、2019年8月12日国際天文学連合 (IAU) の惑星系の名称に関するワーキンググループ (WGPSN) によって正式に認定された[1]。この名前は、SLIMが「ムーンスナイパー」と呼ばれる程のかつてない高精度のピンポイント着陸を目指す事から、月探査史の新たなページのとなるようにという願いを込めて名付けられた[3]。一方で国際天文学連合によって制定されている規則では、月の小型のクレーターの命名には一般的な個人名を用いるという規定があるため、名称の由来は名目上では日本の女性に一般的に使われる名となっている[1][3]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e Shioli”. Gazetteer of Planetary Nomenclature. International Astronomical Union (IAU) Working Group for Planetary System Nomenclature (WGPSN). USGS/NASA. 2024年1月26日閲覧。
  2. ^ 月のクレーターには人名が付く? 日本の探査機が着陸めざす地点にも”. withnews. 朝日新聞社 (2024年1月17日). 2024年1月23日閲覧。
  3. ^ a b SLIMの着陸目標地点のクレーターの名称について”. 宇宙科学研究所. JAXA (2019年11月6日). 2024年1月26日閲覧。