サルヴェ・アバルクーフ

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サルヴェ・アバルクーフ

サルヴェ・アバルクーフ（ペルシア語: سَرْو اَبَرکوه‎, ラテン文字転写: sarv-e abarkūh）は、ヤズド州のアバルクーフにあるイトスギ（より詳細には、Cupressus sempervirens という地中海からイラン高原にわたって分布するイトスギの一種）の木である。イランの国家自然遺産（ペルシア語版）の一つに選ばれている。

サルヴェ・アバルクーフは世界で最も古くから生きている生物個体の一つである。ロシアの学者アレクサンドロフは、このイトスギの樹齢を 4,000年以上と見積もった。2013年まで、アメリカカリフォルニア州のグレイト・ベイスンにある「メトシェラ」という推定樹齢 4,845年の木に次いで、世界で2番目に（アジアで1番）長寿な樹木個体として広く知られていた[1]。2013年にロッキー山脈に樹齢 5,062年と推定される P. longaeva が発見され、サルヴェ・アバルクーフは世界で3番目に古いと記述されることもある[1]。しかしながら、イランの森林研究所による調査によると、樹齢 2,700年から 2,850年の間であろうという[2]。

いずれにせよ非常に古いことには変わりはなく、過去に書かれた歴史地理書にもこのイトスギのことを指すと推定される記述が見られる。ハムドゥッラー・ムスタウフィー・カズヴィーニーはヒジュラ暦740年（9世紀）、地理書『心魂の歓喜（ペルシア語版）』の中で、

「 «در آنجا سروی است که در جهان شهرتی عظیم دارد...»‎
（→「かの地に世界で最も誉れ高き糸杉あり云々」） 		」

と書いている。いくつかある伝説の一つによると、このイトスギの木を植えた人物がゾロアスターに帰せられている。そのためこの木は「ゾロアスターの糸杉」という別名でもよく知られている[3]。また別の伝説によると、それはノアの息子ヤペテであるという。

幹周りが根元で11.5メートル、高さがおよそ25から28メートルと推定されている。近頃は人為的な木の損傷が問題となっている。木の周りに囲いを設け、見張りを置いているにもかかわらず、見張りがいない時に囲いで遊ぶ者たちがいる[4]。

  • 木の根元
    木の根元
  • 木の根元（別の角度から）
    木の根元（別の角度から）
  • درخت بعد از چهار هزار سال هنوز بارور می‌شود.
    درخت بعد از چهار هزار سال هنوز بارور می‌شود.
  • 前景の二人の人物と比較するとこの木の大きさが際立つ
    前景の二人の人物と比較するとこの木の大きさが際立つ
  • イラン国家遺産であることを示す標識板
    イラン国家遺産であることを示す標識板

脚注[編集]

  1. ^ a b “What Is the Oldest Tree in the World?” (2013年4月29日). 2016年8月10日閲覧。 “Until 2013, the oldest individual tree in the world was Methuselah, a 4,845-year-old Great Basin bristlecone pine (Pinus longaeva) in the White Mountains of California.But then researchers announced the dating of a 5,062-year-old P. longaeva, which isalso in the White Mountains, according to the Rocky Mountain Tree-Ring Research group. The tree has not yet been named.The next oldest tree on the list is a national monument in Iran: The Zoroastrian Sarv (Sarv-e-Abarkooh), estimated to be about 4,000 years old, or older. This Mediterranean cypress tree (Cupressus sempervirens), which is in Abarkuh, Yazd, Iran, may well be the oldest living thing in Asia.”
  2. ^ درویش, محمد. “شهرستانک؛ جایی که در آن یک بانوی 2800 ساله و سبزپوش هنوز نفس می‌کشد! ‎”. 2016年8月10日閲覧。 “دست آخر آن که بر بنیاد مطالعات و پژوهش‌های دقیقی که در بخش تحقیقات جنگل مؤسسه متبوع انجام شده است، کهنسال‌ترین درخت ایران، نه سرو ابرکوه که همین درخت اُرس موجود در شهرستانک است که عمر آن بین 2700 تا 2850 سال برآورد شده است. این در حالی است که به غلط عمر سرو ابرکوه را تا 4000 سال در منابع گوناگون ذکر کرده‌اند، در حالی که بیشینه عمر آن درخت ارزشمند از 2500 سال عبور نمی‌کند. در حقیقت، به دلیل شرایط سخت و دشوار جغرافیایی و اقلیمی حاکم بر رویشگاه اُرس شهرستانک، رشد این درخت بسیار کندتر از معمول بوده، در حالی که شرایط زیست سرو ابرکوه و دسترسی آسانش به آب درخور و کافی سبب شده تا رشد سریع‌تر و پرحجم‌تری بیابد و به نظر رسد که این درخت عظیم و یگانه، کهن‌سال‌ترین درخت ایران هم هست که البته نیست.‎”
  3. ^ 標識板の写真参照。
  4. ^ http://www.mehrnews.com/news/2078606/نابودی-تدریجی-درخت-4000-ساله-تیشه-به-ریشه-سرو-ابرکوه-می-زنند

外部リンク[編集]

座標: 北緯31度7分21.3秒 東経53度16分47.05秒 / 北緯31.122583度 東経53.2797361度 / 31.122583; 53.2797361

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