ラーム・ナート・コーヴィンド
ラーム・ナート・コーヴィンド राम नाथ कोविंद | |
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インド 第14代 大統領 | |
任期 2017年7月25日 – 2022年7月25日 | |
首相 | ナレンドラ・モディ |
前任者 | プラナブ・ムカルジー |
後任者 | ドラウパディ・ムルム |
第35代 ビハール州知事 | |
任期 2015年8月16日 – 2017年6月20日[1] | |
前任者 | ケシャリ・ナート・トリパシ |
後任者 | ケシャリ・ナート・トリパシ |
ラージヤ・サバー議員 | |
任期 1994年4月3日 – 2006年4月2日 | |
個人情報 | |
生誕 | 1945年10月1日(79歳) イギリス領インド帝国 連合州 (現インド ウッタル・プラデーシュ州),デラプール Paraunkh村 |
政党 | インド人民党 |
配偶者 | Savita Kovind (1974年に結婚) |
子供 | 2人 |
親 | Maiku Lal (父) Kalawati (母) |
出身校 | Kanpur University |
専業 | |
宗教 | ヒンドゥー教 |
ラーム・ナート・コーヴィンド(ヒンディー語: राम नाथ कोविंद、英語: Ram Nath Kovind、1945年10月1日 - )は、インドの政治家。同国第14代大統領、ビハール州知事などを歴任[2]。
生い立ち
[編集]コーヴィンドは、ウッタル・プラデーシュ州カンプール・デハット県Paraukh村に生まれた[3][4]。父は土地なしのコリのカースト(カースト制度最下層であるダリットの織物集団)で、家族を養うために小さな店を経営していた。彼は5人兄弟、2人姉妹の一番末っ子であった。彼の生まれた家は泥の小屋で、今は火災で崩壊して残っていない。この火事の時、彼はたった5歳で、母親も亡くした。後に土地は、地域のコミュニティに寄贈した[5] 。
彼は小学校を卒業した後、6㎞離れた村の中学校まで歩いて登校した。(カンプール大学と提携している)DAV College(en:DAV College, Kanpur)で、商業学位と法学士を取得した[6][7][3]。
経歴
[編集]弁護士時代
[編集]カンプール大学法学部を卒業後、公務員試験を受けるためにデリーに向かい3回目に合格した。しかし、彼はインド行政職ではなくallied serviceに選ばれたため公務員を辞退し、法律家としての活動を始めた[8]。1977年から1979年まで、デリー高等裁判所の中央政府弁護士、1980年から1993年まで最高裁判所の中央政府常任顧問を務めた。1978年に、インド最高裁判所のAdvocate-on-Record(最高裁判所で活動可能な弁護士資格保持者)となった。1993年までの約16年間を弁護士として活動した。彼は弁護士として、女性や貧者などの社会的弱者のため、デリーのFree Legal Aid Societyの下で無料で法律援助を行った[7]。また彼は、1977年から1978年まで、インド首相モラルジー・デーサーイーの個人補佐官を務めた[9]。
インド人民党への加入
[編集]1991年に入党した[9]。1998年から2002年までBJP Dalit Morchaと、All-India Koli Samajの代表を務めた。彼はまた党の全国向け報道官を務めた[10]。
上院議員
[編集]彼は1994年4月にウッタル・プラデーシュ州のラージヤ・サバー MPに選出され、2006年3月まで12年間務めた。2002年10月には、国連総会でインド代表として演説を行った[11]。
知事
[編集]2015年8月8日、インド大統領よりビハール州知事として任命された[12]。
大統領
[編集]2017年7月17日に執行された大統領選で、インド国民会議のメイラ・クマール元下院議長を破り、第14代インド大統領に選出された[13][14]。2022年7月25日に任期満了のため、辞任。
ギャラリー
[編集]-
ベトナムのグエン・スアン・フック首相と(2018年1月24日)
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ネパールのビドヤ・デビ・バンダリ大統領と(2019年10月22日)
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ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と(2022年4月25日)
関連項目
[編集]- 第10代コチェリル・ラーマン・ナラヤナン大統領:同じく最下層カースト出身[14]。
出典
[編集]- ^ “Press Releases Detail - The President of India”. presidentofindia.nic.in. 2017年7月21日閲覧。
- ^ Ram Nath Kovind resigns as Bihar Governor (20 June 2017). “Ram Nath Kovind resigns as Bihar Governor”. The Hindu 20 June 2017閲覧。
- ^ a b “Governor of Bihar”. governor.bih.nic.in. 2017年6月20日閲覧。
- ^ Ram Nath Kovind, Paraukh and the road to Raisina Hill, Omar Rashid, The Hindu, JUNE 20, 2017
- ^ कानपुर से ग्राउंड रिपोर्ट, कमाल खान, वंदना वर्मा, NDTV, 20 जुलाई, 2017
- ^ PTI (2017年6月19日). “Ram Nath Kovind: A crusader for the rights of weaker sections”. The Economic Times 2017年6月19日閲覧。
- ^ a b “Bihar governor Ram Nath Kovind: 10 facts about NDA's Presidential nominee - Times of India”. The Times of India 2017年6月19日閲覧。
- ^ PTI (19 June 2017). “What you should know about BJP's presidential candidate Ram Nath Kovind”. 18 July 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月21日閲覧。
- ^ a b “Ram Nath Kovind, a lawyer who cracked civils but lost 2 elections - Times of India”. The Times of India. オリジナルの18 July 2017時点におけるアーカイブ。 2017年6月20日閲覧。
- ^ “Enact tougher laws to prevent crimes against dalits”. The Hindu. 2017年7月21日閲覧。
- ^ “Ramnath Kovind Profile” (英語). Outlook. (2017年6月19日) 2017年6月20日閲覧。
- ^ PTI (8 August 2015). “Ram Nath Kovind, Acharya Dev Vrat appointed as Bihar and Himachal Pradesh governors”. 2017年7月21日閲覧。
- ^ “インド大統領に最下層カースト出身コビンド氏”. CNN日本語版. (2017年7月21日) 2017年7月22日閲覧。
- ^ a b インド次期大統領に最下層カースト出身者か(AFP通信)
外部リンク
[編集]- President of India - インド大統領公式サイト(英語)
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