ケケルタク・アヴァンナレグ

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ケケルタク・アヴァンナレグ[1]グリーンランド語: Qeqertaq Avannarleq、世界最北の島の意[2])は、2021年8月に発見されたグリーンランド北部にある島である。

2021年7月、オーダークへ到達した旨をコペンハーゲン大学のMorten Raschがソーシャルメディアへ投稿したところ、未知の島を探索する「アイランドハンター」から、Raschが到達した場所はオーダークではないという指摘を受けた[3]。このことによりデンマーク工科大学英語版の専門家と共にRaschが調査を行ったところ、GPSの座標が誤っていたことが発覚し、Raschが7月に到達した島はオーダークよりも北に所在する島であることが明らかとなった[4]

2021年8月27日現在、該当の島はRaschのチームにより、グリーンランド語で「世界最北の島」を意味する「Qeqertaq Avannarleq」と呼称されている。またその長さは30m、高さは3mであり、モレーン及び海底の泥によって形成されていることが明らかとなっている[2]

脚注[編集]

  1. ^ グリーンランドの近くで新しい島が見つかる 地球最北端の陸地」『スプートニク』、2021年8月29日。2021年9月4日閲覧。オリジナルの2021年8月31日時点におけるアーカイブ。
  2. ^ a b Gronholt-pedersen, Jacob (27 August 2021). "Greenland expedition discover 'world's northernmost island'". ロイター通信. コペンハーゲン. 2021年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月4日閲覧
  3. ^ Saplakoglu, Yasemin (30 August 2021). "Newly discovered island is the closest land to the North Pole". Live Science英語版. 2021年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月4日閲覧
  4. ^ "Arctic expedition discovers the most northerly island on Earth". コペンハーゲン大学. 27 August 2021. 2021年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月4日閲覧

関連項目[編集]

  • 地球最北の陸地
    • カフェクルベン島 - 恒久的に存在する最北の島(北緯83度39分45秒)。
    • 83-42 - 最北の陸地とされることもある岩礁。シュミット島とも呼ばれる(北緯83度42分05.2秒)。
    • ATOW1996 - 最北の陸地とされることもある岩礁(北緯83度40分34.8秒)。
    • オーダーク - 最北の陸地とされることもある砂礫の塊(北緯83度40分)。