グレース・E・オルト

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グレース・E・オルト(Grace E. Alt、1905年7月22日 - 1978年8月24日)は、アメリカ合衆国看護婦である。

経歴・人物[編集]

メリーランド州ボルティモア出身。ジョンズ・ホプキンズ大学看護学院、同大学院公衆衛生士課程修了後、看護婦となり同地で患者の治療に専念する。1937年昭和12年)に日本統治時代の朝鮮に渡り、陸軍の病院での看護にあたったが、後に諸問題により帰国された。第二次世界大戦中は陸軍に従軍し、看護婦となった。

戦後直後の1945年(昭和20年)に日本政府の招聘により来日し、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)内の公衆衛生福祉局に勤めた。後に当時同局長であったクロフォード・F・サムスの推薦により1951年(昭和26年)にバージニア・オルソンに交代し辞任するまで初代看護課長となった。勤務中は保健師助産師看護師法の制定や厚生省(現在の厚生労働省)看護課の設置に携わり、日本における看護の改革に貢献した。

出典[編集]