クリスティン・ロス

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クリスティン・ロス(英語:Kristin Ross, 1953年 - )は、アメリカ合衆国フランス研究者。ニューヨーク大学比較文学部教授。専門はフランス文学および19世紀と20世紀のフランス文化研究。[1]

経歴[編集]

1981年にイェール大学博士号を取得。単著にThe Emergence of Social Space: Rimbaud and the Paris Commune (1988)(『社会空間の出現 ランボーとパリ・コミューン』)、Fast Cars, Clean Bodies: Decolonization and the Reordering of French Culture (1995) (『速い車と清潔な身体 脱植民地化とフランス文化の再秩序化』)、May '68 and its Afterlives (2002)(『68年5月とその事後の生』)がある。また共編著にAnti-Americanism (2004) (『反アメリカ主義』)などがある。

Fast Cars, Clean Bodiesで批評家選賞(Critic's Choice Award)と、フランス文化研究ローレンス・ワイリー賞(the Lawrence Wylie Award for French Cultural Studies)[2]を受賞。またグッゲンハイム・フェローシップ(en:Guggenheim Fellowship)とプリンストン (ニュージャージー州)プリンストン高等研究所のフェローシップを取得している。

このほか、フランス語から英語への翻訳を複数行っており、フランスの哲学者ジャック・ランシエール『無知な教師 知性の解放について』の英訳者でもある。研究対象は教義のフランス文化と文学にとどまらず、都市および革命の歴史、理論政治イデオロギー、大衆文化などにも及ぶ。[3]

著書[編集]

  • Fascination and storytelling: Prevost, Proust, and Blanchot. 1981. (博士論文)
  • The Emergence of Social Space: Rimbaud and the Paris Commune. (Reissue, London and New York: Verso Radical Thinkers, 2008)
  • May '68 and its Afterlives. (University Of Chicago Press, 2002)
  • Fast Cars, Clean Bodies: Decolonization and the Reordering of French Culture. (Cambridge: MIT Press, 1996)

編著[編集]

  • Anti-Americanism (New York: New York University Press, 2004) ※Andrew Rossとの共編
  • Everyday Life, Yale French Studies, no. 73 (Fall 1987) ※Alice Kaplanとの共編

翻訳[編集]

  • Masculine Singular: French New Wave Cinema by Geneviève Sellier (Durham: Duke University Press, 2008)
  • The Ignorant Schoolmaster: Five Lessons in Intellectual Emancipation by Jacques Rancière (Stanford: Stanford University Press, 1991)

邦訳文献[編集]

  • 『68年5月とその事後の生』航思社、2014年(刊行予定)。
May '68 and its Afterlives の全訳
  • 「同意は何を消去したか? 六八年五月を今、考えるために」 『悍』 第1号、2008年 pp. 150-202.
May '68 and its Afterlives 第4章の邦訳
  • 「教師とは誰か 無知な教師」『現代思想』 第32巻第4号 2004年 pp. 185-197.
The Ignorant Schoolmaster英語版に付した訳者序文の邦訳
  • 「民主主義、売り出し中」、ジョルジョ・アガンベン他『民主主義は、いま? 不可能な問いへの8つの思想的介入』 以文社 2011年に所収。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

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