キリスト真理自由教会

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キリスト真理自由教会(キリストまりじゆうきょうかい)は、仮想空間上に単立のキリスト教会を設立しようとする思想運動[1]

概要[編集]

創始者は、古楽名曲喫茶真理庵(2015年3月15日閉店)の庵主、植田真理子。神学のリベラル的理解からという留保条件は付くが、キリスト教の日本的受容(インカルチュレーション)とキリスト教のLGBTQ理解の先駆的事例として評価できよう[2]。植田は性同一性障害による性別適合手術を受けている。またWikisourceの「旧約聖書続編」の「ベン・シラの智慧」「マカビー第一書」、「明治元訳新約聖書」と「新契約聖書」の入力者としても活動した[3]

教義[編集]

一日5回の祈りと聖書通読など「体と生活で信仰を実践」することを求める。聖書七十人訳ウルガータに収録された外典なども認める。祈祷文は主の祈り使徒信条、「十の誓い」、アヴェマリアの祈り(いずれもカトリック・聖公会口語訳をベースに一部を修正したもの)を使用。

十の誓い[編集]

出エジプト記等の十戒を、独自の解釈を加え、誓いの形にしたもの[4]

  • 一 わたしは世界各国の伝統を尊重し、その中で主を唯一の神とします。
  • 一 わたしはあらゆるものやあらゆる考えにとらわれません。
  • 一 わたしは主を、名前まで忘れるほどに身近かに感じます。
  • 一 わたしはしっかりと休息をとります。
  • 一 わたしは父母および先祖を敬います。
  • 一 わたしは人を殺しません。
  • 一 わたしは愛と体を大切にします。
  • 一 わたしは盗みません。
  • 一 わたしはうそをつきません。
  • 一 わたしは他人をうらやみません。

出典[編集]

  1. ^ 教会建立縁起”. キリスト真理自由教会. 2018年4月1日閲覧。
  2. ^ 福音と世界. 新教出版社. (2013年7月号) 
  3. ^ ツイログ”. 2018年4月1日閲覧。
  4. ^ 十の誓い”. キリスト真理自由教会. 2018年4月1日閲覧。 “当教会では聖書の十戒をそのまま読むのではなく、神様からの命令文として書かれた聖句を、私たちひとりひとりの誓いの形に改め、かつ、キリスト真理自由教会流の解釈をほどこして誓いの文としました。”

外部リンク[編集]