カルバペネム系抗生物質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

カルバペネム系抗生物質(カルバペネムけいこうせいぶっしつ)とは、β-ラクタム系抗生物質に通常存在する硫黄炭素に置換された骨格をもつ抗生物質である。β-ラクタム系抗生物質と同様に細胞壁構築阻害作用があり殺菌的に働くとされている。その特徴は多くの細菌に対して効果があり、広域であるという点である。カルバペネム骨格はペネム骨格に比べさらに化学的に不安定なため、臨床的には必ずしも細菌作用が強く表れない。また広域であるが細胞壁構築阻害である以上、細胞壁のないマイコプラズマや、ペプチドグリカンを持たないクラミジアには効果はなく、腸球菌にも静菌的に働く。

イミペネムやメロペネムといった抗生物質が代表的である。Enterococcus faecium、フラボバクテリア、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、Clostridium difficile、MRSA、マイコプラズマ、コリネバクテリア、クラミジア、Stenotrophmonas multophilia、マイコプラズマ、Burkholdenia cepacia、レジオネラなどを狙ってもちいることは考えにくい。

経口剤も存在するが、点滴のカルバペネム系抗生物質とは扱い方が異なる。

参考文献[編集]

  • 岩田健太郎・宮入烈 共著『抗菌薬の考え方、使い方』中外医学社、2004、ISBN 4-498-01758-7

関連項目[編集]

外部リンク[編集]