ウィリアム・フランク・コールドロン

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ウィリアム・フランク・コールドロン
William Frank Calderon
Alexander Bassano撮影の肖像写真
誕生日 1865年
出生地 ロンドン
死没年 1943年4月21日
死没地 Seaton, Devon
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ウィリアム・フランク・コールドロン(William Frank Calderon 、W. Frank Calderon とも、1865年 - 1943年4月21日)は、イングランドの画家、美術教師である。騎乗した人物や馬を題材にした絵を得意とした。

生涯[編集]

ロンドンで生まれた。父親のフィリップ・ハモジェニーズ・コールドロン(1833-1898)は、スペイン人の父親を持ち、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの正会員(RA)であり、アカデミーの学芸員を務めた歴史画家である。

14歳(1979年頃)の時、絵を学ぶための奨学金(Trevelyan Goodall Scholarship)を得て美術を学び始め、その後奨学金でスレード美術学校に入学しアルフォンス・ルグロに学んだ。1881年から1921年の間、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの展覧会に出展した。アカデミーの最初の出展作はヴィクトリア女王に買い上げられたとされる。1892年に彫刻家ヘンリー・ヒュー・アームステッド(Henry Hugh Armstead: 1828–1905)の娘と結婚した。

1895年にロンドン、ベイカー・ストリートに風景画家のチャールズ・エドワード・ジョンソン(Charles Edward Johnson: 1832-1913)と 美術学校を開き1916年まで校長を務めた[1] [2]。この学校で学んだ芸術家にはセシル・オールデン(Cecil Aldin: 1870-1935)やリオネル・エドワーズ(Lionel Edwards: 1878–1966)、アルフレッド・マニングス(Alfred Munnings: 1878-1959)、ヘレナ・グライシェン(Helena Gleichen: 1873–1947)、フレデリク・ホワイティング(Frederic Whiting: 1874-1962)、ジョージ・アーネスト・スタディ(George E. Studdy: 1878-1948)らがいる。1936年には美術の手引書『動物画と解剖学(Animal Painting and Anatomy)』は現在も有益な参考書であると考えられている[3]

1895年に出版されたジョセフ・ジェイコブス(Joseph Jacobs)の編纂の『狐物語』に関する著作「The Most Delectable History of Reynard The Fox」などの挿絵も描いた[4]

作品[編集]

"Market Day" (1907)
題不詳 (1912)
海辺の野生馬、『イーリアス』から (1905)

参考文献[編集]

  1. ^ “Calderon, W. Frank”. Who's Who 59: 273. (1907). https://books.google.com/books?id=yEcuAAAAYAAJ&pg=PA273. 
  2. ^ “A School of Animal Painting”, The Graphic (London), (17 February 1894) 
  3. ^ Calderon, W. Frank (1936). Animal painting and anatomy. https://books.google.com/books?id=CO5rROMO_OgC 
  4. ^ Cole, Sir Henry (1895). The most delectable history of Reynard the Fox, with illustrations by W. Frank Calderon. London: Macmillan. http://catalog.hathitrust.org/Record/006542191