ウィッチャー (小説)

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アンドレイ・サプコフスキ

ウィッチャー』(原題:ポーランド語: Saga o wiedźminie、読みはサガ・オ・ヴェジミニェに近い)は、アンドレイ・サプコフスキによる小説シリーズ。スラブ神話VedmakWitcher、ウィッチャー、男の魔法使いの意)を題材とし、ベテランのウィッチャーであるリヴィアのゲラルトを主人公とする。また、人気ゲーム「ウィッチャー英語版」シリーズの原作でもある。日本では当初『魔法剣士ゲラルト』として翻訳された[1]。2019年からはシリーズに基づくテレビドラマ『ウィッチャー』が配信された。

沿革[編集]

長編[編集]

その他[編集]

<短編集(時系列的に長編に先立つ連作)>

<単独作>

<アンソロジー>

設定[編集]

地理[編集]

「Wiedźmin」の世界

コヴィリとポヴィス

Hengfors

ケイドウェン

レダニア

マカハム

エイダーン

シントラ

テメリア

ライリアとリヴィア

ニルフガード
北方諸国
ケイドウェン、レダニア、テメリア、エイダーンの4大国及びその他多数の小規模国家からなる、大陸北方の国家群。 版図を広げるニルフガード帝国と戦争状態にあり、劣勢に立たされている。
ニルフガード帝国
エムヒル皇帝が統治する大陸南方の大国。
非人間族
エルフ、ドワーフ、ハーフリングといった人間以外の種族。 人間から迫害を受けているが、鍛冶職人としてドワーフは一部で受け入れられていたりする。
スコイア=テル
非人間族からなる奇襲団。エルフ語で「リスの尾」を意味する通り、リスの尾をトレードマークとしている。 ニルフガードに雇われ、北方諸国でゲリラ工作を散発的に繰り返している。そのやり口を気に入らない非人間族からも問題視されている。

時系列[編集]

ウィッチャーサーガ以前[編集]

  • Wiedźmin (REPORTER 1990) (wszystkie opowiadania z tego zbioru zawarte są też w trzech zbiorach wydawnictwa SuperNOWA)
  • Miecz Przeznaczenia (SuperNOWA 1992)
  • Ostatnie życzenie (SuperNOWA 1993)
  • Coś się kończy, coś się zaczyna (SuperNOWA 2000) (zawiera dwa opowiadania luźno związane z cyklem wiedźmińskim)

ウィッチャーサーガ[編集]

ウィッチャーサーガ以後[編集]

  • Sezon burz (SuperNOWA 2013)

主な登場人物[編集]

リヴィアのゲラルト
<白狼>、<ブラビケンの殺し屋>などの異名を持つ熟練のウィッチャー。 変異誘発剤の摂取により異能へと変異を遂げており、その身体能力は超人的で、長命でもある。
シリ(シリラ)
“シントラの仔獅子”の名で知られる灰金色の髪の少女。 途絶えたとされる古代エルフの血筋の末裔で、<源流>と呼ばれる強大な魔力の持ち主。ニルフガードにより滅ぼされたシントラ国の出身で、女王キャランセの孫娘である。幼少期、戦火を逃れた後、ウィッチャーたちにより育てられた。
ヴェンガーバーグのイェネファー
ゲラルトの恋人である強力な魔法使い。かつて強力な精霊ジンに囚われていたところをゲラルトに助けられた。
トリス・メリゴールド
テメリアのフォルテスト王に仕える女魔法使い。ニルフガード侵略戦争時、ソドンの丘で奮戦した経緯から、「ソドンの丘の14人目」と呼ばれる。ゲラルトの友人で、ウィッチャーの本拠地ケィア・モルヘンの場所を知る数少ない人物。
ダンディリオン
ゲラルトの親友の吟遊詩人。
エムヒル・ヴァル・エムレイス
南方の大国ニルフガード帝国を統治する皇帝。<白炎>の渾名で知られる。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]