アルブラ線

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アルブラ線
アルブラ線のランドヴァッサー橋を走る氷河特急
アルブラ線のランドヴァッサー橋を走る氷河特急
基本情報
起点 クール
終点 サンモリッツ
駅数 12駅
開業 1904年
所有者 レーティッシュ鉄道
運営者 レーティッシュ鉄道
路線諸元
路線距離 61.67 km
軌間 1,000 mm
線路数 単線
電化方式 交流11,000V 16.7Hz
最大勾配 35
路線図
レーティッシュ鉄道路線図
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アルブラ線(アルブラせん、ドイツ語: AlbulalinieAlbula Line) は、スイスグラウビュンデン州を中心に384kmの路線を保有するレーティッシュ鉄道の区間の一部。ヒンターライン地方のトゥージス英語版と、エンガディン地方サンモリッツを結ぶ区間を指す。

アルブラ線の着工は1898年。数々の石橋やトンネル、カーブをつくりあげることによりアルプスの難所を克服、1904年にサンモリッツまで開通した。高さ65mのラントヴァッサー橋をはじめ、ベルギューンからプレダドイツ語版間の約400mの高度差を調整する5つのループトンネル、アルブラ峠英語版を抜ける長さ5866mのアルブラトンネルなど、数多くの観光的見所がある[1]。スイスを代表する人気の絶景列車のグレッシャー・エクスプレス(氷河特急)とベルニナ・エクスプレスもこの路線を走る。

アルプス山脈の自然景観を壊すことなく切り開いた鉄道技術、そしてその鉄道と共存しつつ残された沿線の美しい景観は、ベルニナ線とともに「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」として、2008年に世界遺産に登録された。

脚注[編集]

  1. ^ PIE BOOKS『世界の絶景鉄道』パイインターナショナル、2016年、13頁。ISBN 978-4-7562-4833-6 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]