ぼくのメジャースプーン
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『ぼくのメジャースプーン』は、辻村深月による日本の小説。講談社ノベルスより刊行された。2007年、第60回日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門にノミネートされた。
目次 |
[編集] ストーリー
ふみちゃんが大切にしていたうさぎをはさみで切り刻んで殺した市川雄太。彼に復讐するため、「ぼく」は「条件ゲーム提示能力」という、一人の人に一回だけ二つの条件を提示してどちらかを選ばせるという力を使うことを決意する。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 主な登場人物
- ぼく
- 主人公。本作の語り手。小学4年生にして「条件ゲーム提示能力」の能力者。ふみちゃんの心を傷つけた市川雄太に罰を与えるために、その力を使おうとする。
- ふみちゃんからメジャースプーンを1本貰い、宝物にしている。
- 事件の日に風邪をひき、飼育当番をふみちゃんに代わってもらったことを後悔している。
- ふみちゃん
- 「ぼく」の幼馴染み。眼鏡をかけ、矯正のブリッジを嵌めている。うさぎの形の石がついたメジャースプーンをキーホルダーのようにランドセルにつけている。小学生としては知識も豊富で、誰にでもやさしく接する。特定の仲の良い友達というのはいない。うさぎが好きで、餌やりの当番を決めたり、怪我をしたうさぎの車椅子を作ってやったりする。
- 市川雄太の起こした事件によって深く心を抉り取られ、言葉と感情を失う。
- 秋山一樹(あきやま かずき)
- 「ぼく」の母・千加子のおじに当たる、D大学教育学部児童心理学科教授。「条件ゲーム提示能力」の能力者だが、過去の事件からその力を封印していた。千加子から頼まれ、能力がいかなるものかを「ぼく」に説いていく。
- 市川雄太(いちかわ ゆうた)
- K大学医学部3年生。小学校に忍び込んでうさぎを切り刻んだ犯人。
[編集] 章タイトル
本作は、各章のタイトルを「○○の××」の形式で名づけ、次の章では前の章の「××」の部分の語句を受け継ぎ、「××の△△」、その次は「△△の□□」という法則でタイトルをつけるというスタイルをとっている。このルールに従って第1章の「眼鏡のふみちゃん」から、第11章の「なかみの秘密」まで続く。
[編集] 他作との関連
- 「子どもたちは夜と遊ぶ」
- 秋山一樹が登場する他、本作に登場する「額に傷跡のある料理の下手な女のひと」と「耳とまぶたにピアスの跡がある男の人」はそれぞれ月子と石澤恭司である。また、せりふのみだが白根真紀も出ている。
- 「凍りのくじら」
- ふみちゃんが言葉を取り戻すために話し方教室に通っている。また、同じピアノ教室の「松永くん」が登場する。
