おおいぬ座矮小銀河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| おおいぬ座矮小銀河 | |
|---|---|
| 観測データ (J2000 元期) | |
| 星座 | おおいぬ座 |
| 赤経 | 07h 12m 35.0s[1] |
| 赤緯 | -27° 40′ 00″[1] |
| 距離 | 25,000 光年 |
| タイプ | 不規則銀河 |
| 角直径 (V) | 12 度 × 12 度 |
| 大きな特徴 | - |
| 別名 | |
| CMa Dwarf[1] | |
| 銀河、銀河の一覧も参照 | |
おおいぬ座矮小銀河(おおいぬざわいしょうぎんが)は、2003年にフランス、イタリア、イギリス、オーストラリアの天文学者チームによって発見されたおおいぬ座に位置する不規則銀河で、局部銀河群に属する。
太陽系から約2万5千光年の距離に位置しており[2]、銀河系中心からの距離は約4万2千光年で、銀河系に最も近い銀河。質量は銀河系の200分の1程度で、銀河系による潮汐力によって引き伸ばされている。
これまで銀河系に一番近いとされていたいて座矮小楕円銀河よりもさらに近く、今まで見つかっているものの中では我々の銀河系に最も近い銀河である。バラバラになりかけており、恒星が取り残されて長い航跡を形成していた。この航跡は、太陽系をかすめた可能性もある。この銀河は、いずれ我々の銀河系に取り込まれていくものと考えられている。その結果、この矮小銀河は銀河系に1%程度の質量を加えると推定されている。発見者らは「この発見は、銀河系は壮年期などにはなくまだ形成途中である、という点で重要である」と言っている。
また球状星団M79はもともとこの矮小銀河から発祥したもので、それが我々の銀河系に取り込まれたものと考えられている。この銀河から取り込まれたと考えられる球状星団は現在3つ見つかっている。
[編集] 注
- N. F. Martin, R. A. Ibata, M. Bellazzini, M. J. Irwin, G. F. Lewis, W. Dehnen, (February 2004). A dwarf galaxy remnant in Canis Major: the fossil of an in-plane accretion onto the Milky Way. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 348 (1) 12.
- SEDS内のおおいぬ座矮小銀河に関するページ
- ^ a b c “NASA/IPAC Extragalactic Database”. Results for Canis Major Dwarf. 2011年4月3日閲覧。
- ^ “Astronomers find nearest galaxy to the Milky Way”. 2009年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月3日閲覧。