うめぼしの謎
| このページの項目名には、環境により表示が異なる文字があります。公式の表記では「謎」の「辶」(しんにょう)の点が二つです。 |
![]() |
|---|
『うめぼしの謎』(うめぼしのなぞ)は、三笠山出月による4コマ漫画作品である。
目次 |
[編集] 概要
『月刊少年ギャグ王』(エニックス・当時)にて、1994年から1996年にかけて連載された。通称『うめ謎』。
連載開始当時、作者は高校生であった(連載中に大学に進学)。作者は「当時ファミ通に載っていた募集を見てENIX社がどういう漫画を出版しているかも知らず応募した。『夏休みがヒマだった』『賞金最高100万円』『合格者即デビュー』というはっちゃけた特典もステキだったので。」と単行本の欄外にて述べている。
[編集] 内容
吉田戦車の『伝染るんです。』に代表される、不条理ギャグを使った4コマ漫画である。
この作品は、漫画本編もさる事ながら、欄外の落書きに人気があったと言われる。その落書きは、変なファンレターの紹介や作者及び担当・飯田氏の面白エピソード、編集部やエニックス役員とのケンカ的な内容など幅広いものであった。
また、連載が進むにつれて締め切りぎりぎりに入稿していたようで、時にキャラクターのセリフすら写植なしの手書きで掲載するなど、とにかく破天荒な執筆ぶりだったが、それも含めて人気としてしまっている。
[編集] 主なキャラクター
- メインキャラクター
- 動物のムササビがモデルのキャラクター。明確なキャラクター紹介などは存在しないが「むささび」と呼ばれる。細い目と眉毛とバッテンの口が特徴。
- 相棒1
- サブメインキャラクター。主に突っ込み役に回る。犬とも猫ともつかない見かけ。
- 相棒2
- 爺臭い外見と口調のキャラクターで、人間以外のキャラクターの中では珍しく服を着ている。猫に近い。
- 電球
- むささびと同じ顔をしている裸電球。無言ではあるが感情はあり、汗をかいたり怒ったりする。
- 新入り君
- 第14回より登場。メイン・サブメインキャラを「先輩」と慕う。つまらない駄洒落を言う役回りが多く、人気投票で嫌いなキャラ部門第1位に選ばれた。犬に近い。
- エスパーさん
- 頭がイカの形に似ている。能力の使い方を間違っている超能力者。
- ゴロンボ警部と保坂刑事
- 元ネタは刑事コロンボと、『月刊少年ガンガン』の初代編集長・保坂嘉弘。犯人に手錠をかけることが好きでしょうがないゴロンボと、ゴロンボより先に犯人を捕まえ手錠をかけてしまう部下の保坂のペア。
- 飯田氏
- 初代担当編集者の飯田義弘がモデルのキャラクター。様々なネタで好き勝手に使われる。たまにリアルに描かれる。また、枠外に飯田伝説という、作者が飯田の面白エピソードを紹介するコーナーがあった。
- 兄貴
- ゲーム『超兄貴』の主人公キャラクターがモデル。作者が無類の兄貴好き、筋肉好きだったらしく、ここぞとばかりに出ていたこともあった。連載していた雑誌の読者コーナーの兄貴絵に対してのコメントを、作者が枠外に入れたりもしていた。
- K
- なぜか覆面をしている執事。主人に申し付けられた用事を実行する時、場にそぐわない効果音を出す。後に、場にそぐわない効果線を出す能力を使い始める。無口。
- 主食戦隊おにぎり5
- シャケ・うめ・おかか・こんぶ・シーチキンマヨネーズのおにぎりに胴体がついたような戦隊。怪人に対して「味」で勝負する。巨大化した怪人に対してはおにぎりロボを使う。高級戦隊おすし5というライバル戦隊がいる。
- 殺し屋・正二
- 極悪非道な全身黒衣装の殺し屋。
ほか多数。
[編集] エピソード
- 1ページ目の上部には、毎回担当編集者によるギャグが載っていた。
- ギャグ王の企画で、『殺し屋ジョージ』の梶原あやと4コマ漫画を合作した。
- 一方が1コマ目・2コマ目を描き、もう一方が3コマ目・4コマ目を描いて完成させるというもの。なお、この企画の作品は単行本には収録されていない(『殺し屋ジョージ』の単行本に収録されている)。
- 完全版には書き下ろし新作の合作4コマが収録されている。
[編集] 打ち切り
単行本第2巻が発売された直後、唐突に打ち切り同然に最終回を迎える。詳細は不明だが、作者と編集部との間に軋轢が生じたのが理由とみられる。それが証拠に、最終回直前数回は、欄外の落書きを一切禁じられている。
作者が全幅の信頼を置いていたと思われる初代担当編集者・飯田義弘の交代、および後任編集者とそりが合わなかったのが大きかったようだ。
そのため、最後の数回は単行本化されることなくお蔵入りになっていたが、後にファンによる復刊サイトへの投票などが実を結び、単行本未収録分も含めて「蔵出しうめぼしの謎 完全版」として発行され、日の目を見ることとなった。
[編集] 単行本
- うめぼしの謎(全2巻・エニックス)
- 1巻は欄外落書きの追加書き下ろし、一部4コママンガの差し替え等がされている。
- 1巻、2巻ともに単行本用の書き下ろしマンガも収録(蔵出し完全版にも収録)。
- 欄外の字が読めるようにとの配慮か、他のギャグ王コミックスとは違いA5版である。
- 蔵出し うめぼしの謎 完全版(2003年・大都社)
- 完全版は、エニックス版全2巻の内容に、連載最終回を含む未収録の作品、作者の投稿時の作品や書き下ろし漫画などを加えた内容である。一部欄外落書きが削除されている。1巻の単行本化時に差し替えられた4コママンガは未収録のため、そちらは掲載雑誌の方でしか読むことができない。
なお、本稿の執筆には『蔵出し うめぼしの謎 完全版』を参考文献として用いた。
[編集] 関連サイト
- 作者公式サイト「うめじゅく」(2010年8月現在、閉鎖中)
