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「テトラカイン」の版間の差分

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'''テトラカイン''' (tetracaine) とは[[局所麻酔剤]]の1つである。作用の強い麻酔薬であり、副作用も強いため用途は限られており、主に[[脊髄くも膜下麻酔]]に使用されている。商品名 テトカイン。2000年に[[ブピバカイン]]が脊髄くも膜下麻酔に認可される<ref>{{Cite web |title=医療用医薬品 : マーカイン (商品詳細情報) |url=https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med_product?id=00045956 |website=www.kegg.jp |access-date=2022-12-12}}</ref>までは、日本においては脊髄くも膜下麻酔の主力薬剤であった。{{要出典範囲|また[[リドカイン]]と局所麻酔として使用される場合もあった。|date=2022年12月}}
'''テトラカイン''' (tetracaine) とは[[局所麻酔剤]]の1つである。作用の強い麻酔薬であり、副作用も強いため用途は限られており、主に[[脊髄くも膜下麻酔]]に使用されている。商品名 テトカイン。2000年に[[ブピバカイン]]が脊髄くも膜下麻酔に認可される<ref>{{Cite web |title=医療用医薬品 : マーカイン (商品詳細情報) |url=https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med_product?id=00045956 |website=www.kegg.jp |access-date=2022-12-12}}</ref>までは、日本においては脊髄くも膜下麻酔の主力薬剤であった。2023年5月に日本での製造販売中止が発表され、2024年3月に流通在庫切れとなる見込みである<ref>{{Cite web |url=https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/information/pdf/202305tetocainesoldout.pdf |title=製造販売中止のご案内 |access-date=2023-06-22 |publisher=杏林製薬株式会社}}</ref>。以後は、新薬の発売が無い限り、日本における脊髄くも膜下麻酔の適応薬剤は[[ブピバカイン]]一択なる。近年、リドカインとテトラカインとの配剤が美容整形分野におい、有性が報告されてい<ref>{{Cite journal|last=Giordano|first=Davide|last2=Raso|first2=Maria Gabriella|last3=Pernice|first3=Carmine|last4=Agnoletti|first4=Vanni|last5=Barbieri|first5=Verter|date=2015-11-27|title=Topical local anesthesia: focus on lidocaine–tetracaine combination|url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4669927/|journal=Local and Regional Anesthesia|volume=8|pages=95–100|doi=10.2147/LRA.S41836|issn=1178-7112|pmc=4669927|pmid=26664201}}</ref>


== 薬理作用 ==
== 薬理作用 ==

2023年6月22日 (木) 09:50時点における版

テトラカイン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
投与経路 局部, 硬膜外, 脊髄
薬物動態データ
血漿タンパク結合75.6
識別
CAS番号
94-24-6 136-47-0 (塩酸塩)
ATCコード C05AD02 (WHO) D04AB06 (WHO)N01BA03 (WHO)S01HA03 (WHO)
PubChem CID: 5411
KEGG D00551
化学的データ
化学式C15H24N2O2
分子量264.363 g/mol
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テトラカイン (tetracaine) とは局所麻酔剤の1つである。作用の強い麻酔薬であり、副作用も強いため用途は限られており、主に脊髄くも膜下麻酔に使用されている。商品名 テトカイン。2000年にブピバカインが脊髄くも膜下麻酔に認可される[1]までは、日本においては脊髄くも膜下麻酔の主力薬剤であった。2023年5月に日本での製造販売中止が発表され、2024年3月に流通在庫切れとなる見込みである[2]。以後は、新薬の発売が無い限り、日本における脊髄くも膜下麻酔の適応薬剤はブピバカイン一択となる。近年、リドカインとテトラカインとの配合剤が美容整形分野において、有用性が報告されている[3]

薬理作用

Na+チャネルの開口部に内側から入り込みチャネルに結合し、Naの透過を阻害して活動電位の振幅と伝導速度の低下させる。製剤が粉末[4]であるため、5%糖液を溶媒とすれば高比重液、蒸留水を溶媒とすれば低比重液を作成でき、脊髄くも膜下麻酔時の髄腔内での薬液の広がりを調節しやすい。しかし、脊髄くも膜下麻酔用に適応が拡大されたブピバカインの方が、作用時間が長いために、テトラカインよりも麻酔科医に好まれるようになっている。

注意点

脚注

  1. ^ 医療用医薬品 : マーカイン (商品詳細情報)”. www.kegg.jp. 2022年12月12日閲覧。
  2. ^ 製造販売中止のご案内”. 杏林製薬株式会社. 2023年6月22日閲覧。
  3. ^ Giordano, Davide; Raso, Maria Gabriella; Pernice, Carmine; Agnoletti, Vanni; Barbieri, Verter (2015-11-27). “Topical local anesthesia: focus on lidocaine–tetracaine combination”. Local and Regional Anesthesia 8: 95–100. doi:10.2147/LRA.S41836. ISSN 1178-7112. PMC 4669927. PMID 26664201. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4669927/. 
  4. ^ 医療用医薬品 : テトカイン (テトカイン注用20mg「杏林」)”. www.kegg.jp. 2022年12月12日閲覧。