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「カルメ焼き」の版間の差分

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== 製法 ==
== 製法 ==
[[水]]、[[砂糖]]、[[炭酸水素ナトリウム|重曹]]を材料、融かす熱源、融かし固める円型、攪拌棒を用いて作る。
[[水]]、[[砂糖]]、[[炭酸水素ナトリウム|重曹]]を材料として、融かす熱源、融かし固める円型、攪拌棒を用いて作る。


[[ザラメ]]または[[三温糖]]を少量の水とともに加熱して溶かし、125[[セルシウス度|℃]]に達したら重曹を加え、手早くかき混ぜて[[二酸化炭素|炭酸ガス]]の発泡を促し、冷却しながら[[軽石]]状に固める。
[[ザラメ]]または[[三温糖]]を少量の水とともに加熱して溶かし、125[[セルシウス度|℃]]に達したら重曹を加え、手早くかき混ぜて[[二酸化炭素|炭酸ガス]]の発泡を促し、冷却しながら[[軽石]]状に固める<ref name=":0">{{Citation|title=「物質の成り立ち」(中学校第2学年) : 簡単?簡単!「カルメ焼き」(定番!化学実験(小学校・中学校版)24)|url=https://doi.org/10.20665/kakyoshi.53.2_84|publisher=公益社団法人 日本化学会|date=2005|accessdate=2021-11-25|doi=10.20665/kakyoshi.53.2_84|language=ja|first=晃弘|last=山口}}</ref>。冷却の際は、発泡して膨らんだ状態で固めて成型する。重曹の代わりに[[卵白]]を用いた時期もある。


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冷却の際は、発泡して膨らんだ状態で固めて成型する。重曹の代わりに[[卵白]]を用いた時期もある。

[[グラニュー糖]]、金属製[[お玉杓子|おたま]]、[[箸]]、[[焜炉|家庭用コンロ]]を用い、[[炭酸水素ナトリウム]]の[[熱分解]]実験として例示する[[理科]]の[[教科書]]もみられる<ref name=science>塚田捷、大矢禎一、江口太郎、鈴木盛久、ほか58名、未来へ広がるサイエンス2 株式会社 [[新興出版社啓林館]] 2018年 P126~P127</ref>。


== 韓国 ==
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韓国においては '''''달고나''''' ('''タルゴナ''') は、カルメ焼きとは違うものだが材料が同じで作り方も似ているので説明するときに使う言葉である。溶かした砂糖と重曹で作られている。1970年代から1980年代にかけて、ストリートスナックとして人気を博し、現在でも食べられている。
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== 脚注 ==
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2021年11月25日 (木) 10:35時点における版

カルメ焼きを販売する人
販売されるカルメ焼きの一例

カルメ焼き(カルメやき、軽目焼)は菓子の一種。カルメラカルメラ焼きかるやきとも称される駄菓子の一種で、縁日露店などで実演販売される。

ポルトガル語の「甘いもの」(caramelo)を語源とする。西洋圏でもハニカムトフィーと言うトフィーの一種として知られているが、此方は大きめのサイズである[1]

概要

直径10cm前後、厚さ4 - 5cm程度に中央が膨らんだ、を発泡させた砂糖菓子で、サクサクした歯応えと濃厚な甘味、カラメルのような焦げ砂糖の香ばしい風味がある。

製法

砂糖重曹を材料として、融かす熱源、融かし固める円型、攪拌棒を用いて作る。

ザラメまたは三温糖を少量の水とともに加熱して溶かし、125に達したら重曹を加え、手早くかき混ぜて炭酸ガスの発泡を促し、冷却しながら軽石状に固める[2]。冷却の際は、発泡して膨らんだ状態で固めて成型する。重曹の代わりに卵白を用いた時期もある。

グラニュー糖、金属製おたま家庭用コンロを用い、炭酸水素ナトリウム熱分解実験として例示する理科教科書もみられる[2][3]。ただし、生徒実験としての難易度は高い[2]。生徒実験の際は、砂糖水溶液の温度度を125℃〜130℃まで上げること、温度上昇後は10〜30秒間静止すること、あわてて発泡剤を加えないこと、膨らみ始めるまで発泡剤を加えて10秒以上激しくかき混ぜることがコツである[4]

韓国

韓国では달고나タルゴナ)というカルメ焼きと似た菓子が存在する[5]。1960年代に誕生し[6]、形状は平べったく、金型で星やハートなどの模様をつけ、食べる時に型抜きを楽しむものである[5]。型抜きのカルメ焼きは「ポッキ(뽑기)」と呼ばれた[5]。型抜きに成功すると、ポッキをもう一つもらえた[6]

脚注

  1. ^ Cinder toffee/Fudge シンダートフィー/ファッジあぶそる〜とロンドン2019年2月4日 Cinder toffee/Fudge シンダートフィー/ファッジ
  2. ^ a b c 山口晃弘『「物質の成り立ち」(中学校第2学年) : 簡単?簡単!「カルメ焼き」(定番!化学実験(小学校・中学校版)24)』公益社団法人 日本化学会、2005年。doi:10.20665/kakyoshi.53.2_84https://doi.org/10.20665/kakyoshi.53.2_842021年11月25日閲覧 
  3. ^ 塚田捷、大矢禎一、江口太郎、鈴木盛久、ほか58名、未来へ広がるサイエンス2 株式会社 新興出版社啓林館 2018年 P126~P127
  4. ^ 高木春光『カルメ焼きをつくる(ビギナーのための実験マニュアル,実験の広場)』公益社団法人 日本化学会、2010年。doi:10.20665/kakyoshi.58.10_462https://doi.org/10.20665/kakyoshi.58.10_4622021年11月25日閲覧 
  5. ^ a b c コロナ自粛で流行したタルゴナコーヒー。タルゴナは懐かしの味。”. www.bs-asahi.co.jp. 2021年11月25日閲覧。
  6. ^ a b イカゲームの「カルメ焼きのプロ」、屋台が大繁盛 韓国:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2021年11月25日閲覧。

関連項目

外部リンク