鬼泪山
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鬼泪山 | |
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標高 | 309.3 m |
所在地 | 千葉県富津市 |
位置 | 北緯35度14分50秒 東経139度55分48秒 / 北緯35.24722度 東経139.93000度座標: 北緯35度14分50秒 東経139度55分48秒 / 北緯35.24722度 東経139.93000度 |
プロジェクト 山 |
鬼泪山(きなだやま)は、千葉県富津市に所在する山。標高309.3メートル[1]。鹿野山の西側に連なる[2]。
歴史
[編集]かつては村々の共有林であったらしいが、やがて地方豪族に私有化された[2]。江戸時代には佐貫城主の柳沢氏や阿部氏の所領に属した[2]。
明治維新で日本国有地となったが、一帯は原野と化していた[2]。1905年(明治38年)に日露戦争の戦勝記念として千葉県が借り受け、植林を行って森林を造成した[2]。
もともとの広さは1200ヘクタールあったが、太平洋戦争終結後、マザー牧場に30ヘクタールを割譲した[2]。そのほか、神野寺の分収林が250ヘクタールある[2]。
伝説
[編集]この地は、鹿野山を拠点とした阿久留王が、討伐に来たヤマトタケルと争った古戦場であると伝えられている[3]。
敗れた阿久留王が、涙を流して投降したことから「鬼泪山」の名がつけられたという[4]。また、阿久留王の兵士たちの血で染まった川が、山中から発して東京湾に注ぐ「染川」である[4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 府馬清『房総の古戦場めぐり』昭和図書出版、1980年8月20日。
- 内田栄一『房総山岳志』崙書房出版、2005年9月。