面的
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面的(ミェンディー、繁体字:麵的)とは、中華人民共和国で使用されていたタクシーの愛称。
概要
[編集]日本の軽自動車に相当するワンボックス車を用いたタクシーで、「面的」は面包的士(パン・タクシー)の略である。面包(ミェンパオ、食パンの意)の形に似ている的士(タクシー)であることからそう呼ばれた[1]。また黄色いボディカラーから「黄虫」とも呼ばれた[1]。
運賃が安く、大きな荷物も積めたことから1980年代後半から1990年代を通じて各都市に普及した[1]。
しかし排出ガス規制の強化によって、大都市では1990年代末から車両の置き換えが始まる[1]。北京では市政府が1998年にすべての面的の廃棄を決定[2]、1999年10月1日までに全ての面的が代替された[3]。面的に用いられた「華利」(ダイハツ・ハイゼット)を生産していた天津市でも2005年ごろまでには姿を消した[1]。
車両
[編集]中国のメーカーで現地生産された、日本の軽ワンボックス車が主に用いられた[2]。
- ダイハツ・ハイゼットバン - 天津華利汽車が生産
- スズキ・キャリイバン - 昌河スズキが生産
参照
[編集]- 新中国言葉の風景 -38号-
- 北京のタクシー - CRI(中国国際放送局)
- 「北京の名刺」・タクシーの歴史 - 人民中国インターネット版
脚注
[編集]- ^ a b c d e “【知られざるクルマ】Vol.21 海外で活躍した軽自動車(2)ダイハツの商用車編……ピアッジォ・ポーター、ダイハツ・ハイマックス、天津・華利、キア・タウナーほか”. carsmeet.jp. 2023年9月19日閲覧。
- ^ a b “90年代我们坐过的那些出租车—国产车篇”. 汽车之家 (2013年5月22日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “「北京の名刺」・タクシーの歴史”. 人民中国インターネット版. 2023年9月19日閲覧。