軟性下疳

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軟性下疳菌

軟性下疳(なんせいげかん)とは、軟性下疳菌(Haemophilus ducreyi)を原因菌とする性感染症、旧性病予防法に定める性病である[1]。日本では症例は少なく、アフリカや東南アジアに多い。

接触感染後1~7日の潜伏期を経て、生殖器に発赤、膿胞から潰瘍(下疳)を生じ、痛みや出血を伴う。そののち鼠径リンパ節が痛みを伴って腫脹(黄根)化膿し、自潰(じかい)するようになる。

発育にはX因子を必要とする。

脚注[編集]

  1. ^ 『現代性科学・性教育事典』小学館、1995年、p.324