諫山元貴
諫山 元貴(いさやま げんき、1987年 - )は、日本の美術家[1][2]。
経歴
[編集]大分県に生まれる[3][4]。京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業[5][3]。2011年広島市立大学大学院芸術学研究科現代表現領域専攻博士前期課程修了[5][6][7]。「崩壊と複製」をキーワードに、制御できない出来事によって物質が変化していく様子や瞬間を、映像や立体で表現している。諫山の映像シリーズは既製品を複製し、それが水中で崩れていく様子を定点撮影したものであり、速度編集無く無音の状態で再生される。[8]
2014年には吉野石膏美術振興財団在外研修助成にてベルリンに在住[9]。[1]Studio Haegue yangのレジデンスプログラムに参加。
2016年、Sights and Sounds Japan(Jewish Museum )にて「Chair」を展示。
2019年NONIO ART WAVE AWARD 2019 グランプリを受賞。[2][10] 審査員の やくしまるえつこ には「例えばひとつの恋が見える景色を色づかせることがあるように、意識そのものがその意識下にプログラムを走らせるコードとなっているのだとしたら、それらをリセットするコードというのは彼の作品のような形をしているのかもしれない。」と評された。
2021年、どこかで?ゲンビ:諫山元貴「Objects #7」(広島駅南口地下広場ショーウィンドウ 企画:広島市現代美術館)にて「Objects #7」を展示。[11]同年、「screen」、「Objects#4」が広島市現代美術館に収蔵された。
2021年、BankART1929が主催する35歳以下の芸術家の個展を開催するUnder 35へ入選[12]。
2022年、Each Day Begins with the Sun Rising(Benton Museum of Art)にて「screen」、「Objects#9」を展示。同年、展示された2つの作品がBenton Museum of Artに収蔵された。[13]
2022年の高松コンテンポラリーアート・アニュアル(高松市立美術館)にて焼成前の陶器製のオブジェを沈め、壊れていく映像作品「Untitled」、「Objects#4」、「Order#9」などを展示[14]。翌年、「Objects#14」、「Objects#15」が高松市美術館に収蔵された。[15]
脚注
[編集]- ^ “諫山元貴|Genki ISAYAMA ”Dummy””. Hiroshima Art Scene (2023年2月15日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “ArtSticker”. ArtSticker. 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b “諫山元貴”. Art Fair Beppu 2023. 2023年12月19日閲覧。
- ^ “ブンカッキーネットひろしま ひろしま文化・芸術情報ネット”. www.bunkacky.jp. 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b “諫山元貴インタビュー|広島市現代美術館”. 広島市現代美術館 (2021年8月19日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “芸術学研究科修了生の諫山元貴さんが「NONIO ART WAVE AWARD2019」で受賞|お知らせ|広島市立大学”. www.hiroshima-cu.ac.jp. 2023年12月23日閲覧。
- ^ “"STUDIO PINK HOUSE" スタジオピンクハウスのメンバーによる作品展&オープンスタジオ 諫山元貴+手嶋勇気”. "STUDIO PINK HOUSE" スタジオピンクハウスのメンバーによる作品展&オープンスタジオ 諫山元貴+手嶋勇気. 2023年12月23日閲覧。
- ^ “諫山元貴”. Art Fair Beppu 2023. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “【終了】CREATORE with PLUS広島諫山元貴 ”Dummy"”. CREATORE with PLUS(クリアトーレ). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “令和2年度広島文化新人賞・受賞者詳細/公益財団法人ひろしま文化振興財団”. www.h-bunka.or.jp. 2023年12月19日閲覧。
- ^ “諫山元貴「Objects #7」 - 展覧会 - 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA”. 広島市現代美術館 | Hiroshima MOCA - 緑豊かな比治山公園に位置する、公立では全国初の現代美術専門館。2023年リニューアル! (2023年3月6日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “「BankART Under 35 2021 第3期: 諫山元貴 + 菅実花」 (BankART KAIKO)”. Tokyo Art Beat. 2023年12月19日閲覧。
- ^ “The Benton Museum of Art at Pomona College - Screen”. embarkweb1.campus.pomona.edu. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “赤松音呂や諫山元貴らが参加。高松市美術館の「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」で繊細な表現の魅力に迫る”. 美術手帖. 2023年12月19日閲覧。
- ^ “新収蔵作品|高松市美術館公式サイト”. www.city.takamatsu.kagawa.jp. 2023年12月30日閲覧。