菅原バイナリー発電所
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菅原バイナリー発電所(すがわらバイナリーはつでんしょ)は、大分県玖珠郡九重町菅原にあるバイナリー発電方式の地熱発電所である。九州電力の子会社である九電みらいエナジー(西日本環境エネルギーより事業譲渡)が建設・運転する。2015年6月29日運転開始。出力は約5,000kWで、バイナリー発電方式としては日本最大となる[1]。
概要
[編集]独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が1988年に地熱調査の実証実験のために掘削し、2003年に九重町に無償譲渡された3本の地熱井を利用し、うち2本を蒸気井、1本を還元井として用いる[2][3]。
九電みらいエナジーは九重町が所有する地熱井を借り受けて発電事業を行い、発電した電力は九州電力が買い取る。九重町へは、地熱井の蒸気の使用料が支払われる[1]。
地熱発電事業としては、日本で初めて自治体と民間企業とが共同で開発する発電所である[1]。また、大分県内では、営業運転を行う地熱発電所としては大岳発電所、八丁原発電所、滝上発電所に次ぐ4箇所目、バイナリー発電方式の地熱発電所としては日本初の八丁原発電所に次ぐ2箇所目の施設である。
脚注
[編集]- ^ a b c “菅原バイナリー発電所 九重町で起工式”. 大分合同新聞 (2014年4月11日). 2014年4月26日閲覧。
- ^ “(大分)地熱発電所が起工 九重、出力5千キロワット”. 朝日新聞 (2014年4月11日). 2014年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月26日閲覧。
- ^ “九重町が菅原地区の地熱井公開”. 大分合同新聞 (2012年6月1日). 2014年4月26日閲覧。