竹村文祥

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竹村 文祥(たけむら ぶんしょう、1902年1月10日 - 1987年7月15日[1])は、日本の医師性科学者、文筆家翻訳家

略歴[編集]

青森県出身。北海道帝国大学医学部卒。1933年「実験的腸閉塞論」で北大医学博士今裕に師事。東京都立病院に19年間勤務。東京都立大塚病院副院長[2]城北診療所院長[3]。医業のかたわら、戦後は性医学について多くの随筆的著作をなした。

著書[編集]

  • 『肉体の驚異』(誠文堂) 1933
  • 『人体遍路 医学漫筆』(平凡社) 1934
  • 『図説 小外科学』(南江堂) 1934
  • 『人間九ミリ半』(サイレン社) 1936
  • 『防毒救護毒瓦斯の知識』(東西医学社) 1939
  • 『空襲 対空防衛』(鱒書房) 1941
  • 『戦争と医学』(創元社) 1941
  • 『毒ガス医学』(南江堂) 1941
  • 『海外治療医学総覧』(東西医学社) 1942
  • 『近代戦と医学』(山雅房 綜合医学新書) 1942
  • 『征空の医学』(海と空社) 1943
  • 『体力の基礎科学』(興風館) 1943
  • 『図解 救護』(東和出版社 防空指導全書) 1944
  • 『女性の生理學』(コバルト叢書) 1946
  • 『男女の科学』(コバルト社) 1946
  • 『妻の生理學』(コバルト社) 1947
  • 『精説外科治療書 医師及び医学生の為に特に実地臨床家の為に』(東西医学社) 1948
  • 『幸福なる夫婦生活 結婚医学』(神田出版) 1949
  • 『性の目ざめ』(比良書房) 1950
  • 『あな・かしこ 医学漫筆』(鱒書房、ユーモア新書) 1955
  • 『異常の人性』(河出新書) 1955
  • 『おなか随筆』(河出新書) 1955
  • 『女体検診』(鱒書房、コバルト新書) 1955
  • 『ヒルシュフィールドによる図解性と人生』(自由国民社) 1955
  • 『Mの医学』(都山書房) 1956
  • 『あな・かしこ 続医学漫筆』(鱒書房、ユーモア新書) 1956
  • 『冗談下談』(美和書院) 1956
  • 『性の不安と異常 エリス「性の心理」より』(鱒書房) 1956
  • 『人間性の歴史 第1 (愛と憎しみと死)』(東都書房) 1957
  • 『人間性の歴史 第2 (神と人間と性)』(東都書房) 1957
  • 『人間性の歴史 第3 (神々の愛欲と現代人)』(東都書房) 1957
  • 『私たちはどうして生れたか』(信友社) 1957
  • 『性についての98章』(春陽堂書店) 1958
  • 『病気の科学』(東洋経済新報社) 1960
  • 『高校生の医学』(都山書房) 1961
  • 『ふんどし随筆』(同盟通信社) 1962
  • 『ふんどし先生行状記』(同盟通信社) 1963
  • 『活用医語新字典』(南江堂) 1964
  • 『性 神・人間・セックス』(東都書房) 1965
  • 『話題を豊富にする本』(有紀書房) 1966
  • 『神話、伝説、医学用語 神神は去り言葉は残った』(東明社) 1978
  • 『一億年前からすし屋のわさびまで 人間随想』(清水弘文堂) 1986

共著[編集]

  • 『外科中心精説実際治療書』(共著、東西医学社) 1939
  • 『医学・色えんぴつ』(共著、鱒書房、おしどり新書) 1955
  • 『現代生理学 第3 性と生殖の生理学』(編、河出書房) 1955

翻訳[編集]

  • 『完全なる女性』(フランク・S・カプリオ、鱒書房) 1954
  • 『完全なる男性』(フランク・S・カプリオ、鱒書房) 1954
  • 『完全なる結婚』(フランク・S・カプリオ、鱒書房) 1955
  • 『図解 女性の性生活』(キッシュ、自由国民社) 1956
  • 『眼鏡よさようなら』(A・L・ハクスリ、寺木督詞共訳、信友社) 1957
  • 『あなたを活かす人生心理学 あなたの性は完全か』(F・S・カプリオ、白揚社) 1958
  • 『あなたは長生きできる』(C・ファーコロウィ、修道社) 1958
  • 『ゆがめられた性』(マグヌス・ヒルシュフェルト、有紀書房、性学図解全集2) 1965
  • 『乳房の美』(マメルスバッハ, グレーズマー、有紀書房、性学図解全集4) 1965
  • 『男女の性解剖』(H・シュトラッツ、有紀書房、性学図解全集6) 1966
  • 『エロの魅惑と美』(アルベルト・モル、有紀書房、性学図解全集7) 1966

脚注[編集]

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 『ふんどし先生行状記』
  3. ^ 『神話、伝説、医学用語』著者紹介