「文化社会学」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''文化社会学'''(ぶんかしゃかいがく)とは[[社会学]]の一領域。[[文化]]の構造や機能を多角的に分析する。日本における著名な研究者として、[[吉見俊哉]]、[[熊田一雄]]らを挙げることが出来る。
'''文化社会学'''(ぶんかしゃかいがく)とは[[社会学]]の一領域。[[文化]]の構造や機能を多角的に分析する。日本における著名な研究者として、[[吉見俊哉]]、らを挙げることが出来る。


古典的な研究としては、[[マックス・ウェーバー]]や[[エミール・デュルケーム]]などにおいて文化が社会学的に研究されていた。
古典的な研究としては、[[マックス・ウェーバー]]や[[エミール・デュルケーム]]などにおいて文化が社会学的に研究されていた。
9行目: 9行目:
[[カルチュラル・スタディーズ]]やメディア論とは親和性が高く、都市社会学などと隣接する傾向にある(たとえば、[[町村敬志]]、[[若林幹夫]]、、[[ジョン・アーリ]]らの研究)。
[[カルチュラル・スタディーズ]]やメディア論とは親和性が高く、都市社会学などと隣接する傾向にある(たとえば、[[町村敬志]]、[[若林幹夫]]、、[[ジョン・アーリ]]らの研究)。


一部には流行など新しい事象に取り組む傾向が強く、社会学の分野の中ではそのファッショナブルなスタイルから近年人気が高い。
一部には流行など新しい事象に取り組む傾向が強く、社会学の分野の中ではそのファッショナブルなスタイルから近年人気が高い(たとえば、[[熊田一雄]]の研究)


文化社会学としての蓄積をふまえて研究するというよりは、社会学理論そのものを文化にあてはめて研究するスタイルが多くとられているために、その取りかかりやすさとは対照的に難解な分野となっている。
文化社会学としての蓄積をふまえて研究するというよりは、社会学理論そのものを文化にあてはめて研究するスタイルが多くとられているために、その取りかかりやすさとは対照的に難解な分野となっている。

2006年11月7日 (火) 09:00時点における版

文化社会学(ぶんかしゃかいがく)とは社会学の一領域。文化の構造や機能を多角的に分析する。日本における著名な研究者として、吉見俊哉、らを挙げることが出来る。

古典的な研究としては、マックス・ウェーバーエミール・デュルケームなどにおいて文化が社会学的に研究されていた。

そののち、カール・マンハイムなどの研究者があらわれた。

「文化の社会学」などといういいかたもされている。文化社会の分析というよりは、文化を社会学でとらえるという視点を強調したいときには、このような慎重な言い方がされることがある。

カルチュラル・スタディーズやメディア論とは親和性が高く、都市社会学などと隣接する傾向にある(たとえば、町村敬志若林幹夫、、ジョン・アーリらの研究)。

一部には流行など新しい事象に取り組む傾向が強く、社会学の分野の中ではそのファッショナブルなスタイルから近年人気が高い(たとえば、熊田一雄の研究)。

文化社会学としての蓄積をふまえて研究するというよりは、社会学理論そのものを文化にあてはめて研究するスタイルが多くとられているために、その取りかかりやすさとは対照的に難解な分野となっている。



外部リンク

  • [1] 日本社会学会