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'''コニフェリルアルコール'''(Coniferyl alcohol)は[[有機化合物]]の一つである。無色の結晶であり、重要な[[モノリグノール]]で[[フィトケミカル]]の1つでもある。生体中では[[フェニルプロパノイド]]代謝系を通って作られ、[[リグニン]]や[[リグナン]]の前駆体となる。また[[オイゲノール]]や[[スチルベン]]、[[クマリン]]を合成する原料になる。[[安息香]]には多量のコニフェリルアルコールびその[[エステル]]が含まれている。
'''コニフェリルアルコール'''(Coniferyl alcohol)は[[有機化合物]]の一つである。無色の結晶であり、重要な[[モノリグノール]]で[[フィトケミカル]]の1つでもある。生体中では[[フェニルプロパノイド]]代謝系を通って作られ、[[リグニン]]や[[リグナン]]の前駆体となる。また[[オイゲノール]]や[[スチルベン]]、[[クマリン]]を合成する原料になる。[[安息香]]には多量のコニフェリルアルコールおよびその[[エステル]]が含まれている。


他のリグニンのモノマーである[[シナピルアルコール]]と[[パラクマリルアルコール]]が[[被子植物]]と[[草本]]のみに含まれるのに対し、コニフェリルアルコールは被子植物でも[[裸子植物]]でも見られる。
他のリグニンのモノマーである[[シナピルアルコール]]と[[パラクマリルアルコール]]が[[被子植物]]と[[草本]]のみに含まれるのに対し、コニフェリルアルコールは被子植物でも[[裸子植物]]でも見られる。


== 関連項目 ==
* [[ジヒドロデヒドロジコニフェリルアルコール]]
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[[Category:生体物質]]
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2020年2月9日 (日) 08:56時点における版

コニフェリルアルコール
IUPAC名4-(3-ヒドロキシ-1-プロペニル)-2-メトキシフェノール
別名4-ヒドロキシ-3-メトキシシンナミルアルコール
分子式C10H12O3
分子量180.20
CAS登録番号458-35-5
形状無色結晶
融点74 °C
沸点163-165 °C
SMILESOC/C=C/c1ccc(O)c(OC)c1

コニフェリルアルコール(Coniferyl alcohol)は有機化合物の一つである。無色の結晶であり、重要なモノリグノールフィトケミカルの1つでもある。生体中ではフェニルプロパノイド代謝系を通って作られ、リグニンリグナンの前駆体となる。またオイゲノールスチルベンクマリンを合成する原料になる。安息香には多量のコニフェリルアルコールおよびそのエステルが含まれている。

他のリグニンのモノマーであるシナピルアルコールパラクマリルアルコール被子植物草本のみに含まれるのに対し、コニフェリルアルコールは被子植物でも裸子植物でも見られる。

関連項目