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2017年7月28日 (金) 15:29時点における版
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喫水または吃水(きっすい、アメリカ英語: draft、イギリス英語: draught)とは、船舶が水上にある際に船体が沈む深さ、すなわち船体の一番下から水面までの垂直距離のことである。
概要
喫水線は通常わかりやすい様に船首や船尾にメートル法かヤードポンド法で高さを表示する。なお、水面に接する分界線のことを喫水線(きっすいせん、吃水線)という。船の積み荷を増やすと喫水は深くなり喫水線も上昇するが、その分沈没する危険性が高まるため、船に載せられる積荷の限界を記した満載喫水線(まんさいきっすいせん、満載吃水線)が船体中央部の両舷に表示されている。水域施設、係留施設等の港湾施設における岸壁水深に大きく左右され、後から増深することが難しくなる[1]。よって船型の積載能力の大型化に伴って船舶の喫水は深くなり、湾岸設備の水深も喫水データによって設計される。
満載喫水はタンカーや豪華客船などの大型船舶の規模を表す指標として知られる。中国最大の原油輸入港である青島港における喫水記録では、長らく「アテネの栄誉号」タンカーが21.68メートルを保っていたが、深水路を設けたことにより喫水最深のマーシャル群島船籍の30万トン級のマンモス・タンカー「ラファエル号」が停泊した[2]。