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== スケッチの内容 ==
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時代は[[第二次世界大戦]]中。イギリス人の売れない作家、アーネスト・スクリブラー(Ernest Scribbler、scribllerは俗筆な執筆家という意味を持つ。)は世界一面白いジョークを創作し、笑い死にする。[[パイソンズ]]である、[[エリック・アイドル]]演じる作家の母親は、彼の死に気が付き彼の部屋に入ると、自分の胸を抱え込んですすり泣く。彼がその手に握りこんだ原稿(原稿を自殺の遺書と考えたのだろう)を注意深く手に取り、彼女はそれを読む。すると、彼女は机に倒れこみ、ヒステリックに笑い、死んでしまう。イギリス警察により、このジョークの原稿の回収が試みられるが、それは中々うまくいかない。ある警官は殺人ジョークの警戒として、憂鬱になりそうな演出を多数重ねた上で回収を試みるが、それは十分でなく殺人ジョークの被害者となった。
時代は[[第二次世界大戦]]中。イギリス人の売れない作家、アーネスト・スクリブラー(Ernest Scribbler、scribllerは俗筆な執筆家という意味を持つ。は世界一面白いジョークを創作し、笑い死にする。<br>
[[エリック・アイドル]]演じる作家の母親は、彼の死に気が付き彼の部屋に入ると、自分の胸を抱え込んですすり泣く。彼がその手に握りこんだ原稿原稿を自殺の遺書と考えたのだろうを注意深く手に取り、彼女はそれを読む。すると、彼女は机に倒れこみ、ヒステリックに笑い、死んでしまう。<br>
イギリス警察により、このジョークの原稿の回収が試みられるが、それは中々うまくいかない。ある警官は殺人ジョークの警戒として、憂鬱になりそうな演出を多数重ねた上で回収を試みるが、それは十分でなく殺人ジョークの被害者となった。


ジョークは[[イギリス陸軍]]に回収され、十分な検証の後、軍事使用目的で[[ドイツ語]]に翻訳される。このジョークの致死性ゆえに、翻訳者はそれぞれ1語のみの翻訳しか許可されなかった。誤って2語見てしまった翻訳者は、数週間の入院を余儀なくされた。ジョークはドイツとの戦線において殺人兵器として実戦で使用され、大成功を収める。ドイツ軍はこれに対抗した殺人ジョークを作成するが、不成功に終わる。その後、戦争は終結し、ジョークは埋葬された・・・
ジョークは[[イギリス陸軍]]に回収され、十分な検証の後、軍事使用目的で[[ドイツ語]]に翻訳される。このジョークの致死性ゆえに、翻訳者はそれぞれ1語のみの翻訳しか許可されなかった。誤って2語見てしまった翻訳者は、数週間の入院を余儀なくされた。ジョークはドイツとの戦線において殺人兵器として実戦で使用され、大成功を収める。ドイツ軍はこれに対抗した殺人ジョークを作成するが、不成功に終わる。その後、戦争は終結し、ジョークは埋葬された………


[[Category:架空の武器・兵器|さつしんしよおく]]
[[Category:架空の武器・兵器|さつしんしよおく]]

2006年6月16日 (金) 07:52時点における版

殺人ジョーク(killer joke)はイギリステレビ番組空飛ぶモンティ・パイソン』からのスケッチ(コント)である。「ジョーク戦争」(joke warfare)、「世界一面白いジョーク」(The Funniest Joke in the World)としても知られている。このスケッチはシリーズ1の第1話「カナダはどっちだ」に登場し、初の大当たりとなった。映画『モンティ・パイソン・アンド・ナウ』において、秀作スケッチの1つとしてリメイクされている。

日本では、このスケッチを「殺人ジョーク」(killer joke)という題名で一般的に言及するが、脚本本によるとこのスケッチのタイトルは"The Funniest Joke in the World"(世界一面白いジョーク)となっている。英語圏では"killer joke"よりむしろ"The Funniest Joke in the World"が、このスケッチを言及する題名となっている。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


作中の設定では、軍事使用目的に以前に作成されたジョークが存在するという設定がある。また、ドイツ語に翻訳されたジョークがこのスケッチでは音読されるが、これはナンセンスなドイツ語である。このスケッチでは、資料映像や写真が多数使われており(例:ミュンヘン会談ヒトラーの演説)、その字幕の置き換えがされるといったコメディ手法をとっている。

スケッチの内容

時代は第二次世界大戦中。イギリス人の売れない作家、アーネスト・スクリブラー(Ernest Scribbler、scribllerは俗筆な執筆家という意味を持つ。)は世界一面白いジョークを創作し、笑い死にする。
エリック・アイドル演じる作家の母親は、彼の死に気が付き彼の部屋に入ると、自分の胸を抱え込んですすり泣く。彼がその手に握りこんだ原稿(原稿を自殺の遺書と考えたのだろう)を注意深く手に取り、彼女はそれを読む。すると、彼女は机に倒れこみ、ヒステリックに笑い、死んでしまう。
イギリス警察により、このジョークの原稿の回収が試みられるが、それは中々うまくいかない。ある警官は殺人ジョークの警戒として、憂鬱になりそうな演出を多数重ねた上で回収を試みるが、それは十分でなく殺人ジョークの被害者となった。

ジョークはイギリス陸軍に回収され、十分な検証の後、軍事使用目的でドイツ語に翻訳される。このジョークの致死性ゆえに、翻訳者はそれぞれ1語のみの翻訳しか許可されなかった。誤って2語見てしまった翻訳者は、数週間の入院を余儀なくされた。ジョークはドイツとの戦線において殺人兵器として実戦で使用され、大成功を収める。ドイツ軍はこれに対抗した殺人ジョークを作成するが、不成功に終わる。その後、戦争は終結し、ジョークは埋葬された………