「三井住友銀行尾道支店」の版間の差分
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2016年1月3日 (日) 08:33時点における版
三井住友銀行尾道支店(みついすみともぎんこうおのみちしてん)は、広島県尾道市にある三井住友銀行の営業所。創業は1895年。
金融機関コード
電話番号は省略する
- 金融機関名 : 三井住友銀行
- 金融機関名カナ : ミツイスミトモ
- 金融機関コード : 0009
- 支店名 : 尾道支店
- 支店カナ : オノミチ
- 支店コード : 602
- 所在地 : 広島県尾道市土堂1-8-3
歴史
住友家尾道支店
この銀行支店の前身は、1873年(明治6年)に開業した住友家の「住友家尾道分店」である[1]。尾道は中世から発展した港町で近世には広島藩の台所として発達し、近代には広島県内初の国民銀行が開業し、商業地として発達していた[1]。1892年(明治25年)、この分店は「住友尾道支店」となる[1][2][3]。その前年に神戸から尾道まで山陽鉄道(山陽本線)が開通したことにより当時住友家の主要業であった別子銅山(新居浜市)との中継基地となり、この支店で銅山の物品調達を行ったこと、そして住友家が平行して行っていた並合業(自己資金による物品抵当の金融事業)をこの支店でおこなうことにもなった[1][2][4]。翌1893年(明治26年)尾道から新居浜までの住友専用航路が開通している[1][2]。
この尾道支店は住友にとって重要な場所である。1895年(明治28年)5月4日、合議制を初導入した第一回住友家重役会議いわゆる”尾道会議”が行われ、”住友銀行ヲ興ス事”、つまり住友銀行の創業が決まり住友の主要業は銅山から銀行業へと移っていったのである[1][2][5]。
住友銀行尾道支店
1895年(明治28年)11月1日、住友尾道支店は廃止し、「住友銀行尾道支店」が新たに開業する[6]。この支店は住友銀行における全国初の支店となった[2][6]。
1904年(明治37年)当時の尾道の金融街であった”銀行浜”で近代的な支店建物が造られることになる[1][6][7]。木造平屋で外観はモルタル仕上げ、正面の3連する半円アーチの窓が特徴的な建物である[7]。設計は住友本店臨時建築部(現日建設計)の野口孫市[1][7]。
1938年(昭和13年)尾道支店は現在地である土堂1丁目に移転[1][2][6]、そして2001年(平成13年)メガバンク三井住友銀行が発足したがこの支店は廃止されることなく、三井住友銀行尾道支店として存続している[8]。現在の建物は2008年(平成20年)改修したもの[8]。
なお明治期に建てられた旧尾道支店はカフェ・海運局・市役所分庁舎として用いられ2015年現在尾道市労働センターとして残っているが、文化財として具体的な活用を検討している段階である[1][7]。
脚注
参考資料
- 小谷範人「「住友銀行はなぜ尾道で産声を上げたのか」 -尾道と住友との古い関係-」『尾道市立大学経済情報論集 No.12』、尾道市立大学、2012年12月20日、2016年1月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
座標: 北緯34度24分22.6秒 東経133度11分51.7秒 / 北緯34.406278度 東経133.197694度