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カントロヴィチは本書の中で、ヨーロッパの王の二つの身体が統一されており、王が生きている限りは分離されることがないという神学的思考を歴史的に辿ってみせる。この神学的思考はキリストの受肉が下地となり、[[清教徒革命]]、ひいては[[民主主義]]の精神の母胎となったという。 |
カントロヴィチは本書の中で、ヨーロッパの王の二つの身体が統一されており、王が生きている限りは分離されることがないという神学的思考を歴史的に辿ってみせる。この神学的思考はキリストの受肉が下地となり、[[清教徒革命]]、ひいては[[民主主義]]の精神の母胎となったという。 |
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== 日本語訳 == |
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* [[小林公]]訳 『王の二つの身体 中世政治神学研究』 [[平凡社]]、1992年。 |
* [[小林公]]訳 『王の二つの身体 中世政治神学研究』 [[平凡社]]、1992年。 |
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**『王の二つの身体 |
**『王の二つの身体』 [[筑摩書房]]([[ちくま学芸文庫]]上・下)、2003年。改訂文庫判 |
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2014年4月30日 (水) 03:53時点における版
王の二つの身体(The King's Two Bodies)はエルンスト・カントロヴィチによる政治思想史の研究書。「中世政治神学研究」との副題がついている。
カントロヴィチの研究によれば、ヨーロッパの王は自然的身体と政治的身体という二つの身体を持っている。自然的身体は死すべき身体であって、偶然や不確実性、生物的な虚弱性の脅威に脅かされる。 一方、政治的身体は見ることも触れることもできない身体である。それは政策と政府から成り、人々を導き、公共の福利を進める身体である。この身体は自然的身体の欠陥や弱点を免れている。自然的身体は政治的身体を具現化する。
カントロヴィチは本書の中で、ヨーロッパの王の二つの身体が統一されており、王が生きている限りは分離されることがないという神学的思考を歴史的に辿ってみせる。この神学的思考はキリストの受肉が下地となり、清教徒革命、ひいては民主主義の精神の母胎となったという。