「イチゴツナギ属」の版間の差分

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ギリシャ語で「まぐさ」を意味する言葉から。この属には、牛・馬・羊などの飼料として使われる植物が多いことから。
ギリシャ語で「まぐさ」を意味する言葉から。この属には、牛・馬・羊などの飼料として使われる植物が多いことから。


なお、イネ科はかつて、「」を意味するギリシャ語から''Gramineae'' と呼ばれていたが、[[APG植物分類体系]]からこの属を代表属とするPoaceaeになった。
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==分布==
==分布==
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==人類との関わり==
==人類との関わり==
家畜の飼料・牧草として重要なものが多い。また、「日本芝」に対し、常緑性の「[[西洋芝]]」と呼ばれるものは、大半がこの仲間である。一方で性質が強く、繁殖力が旺盛なため、スズメノカタビラなどのようにやっかいな雑草となっているものも多い。
家畜の飼料・牧草として重要なものが多い。また、「日本芝」に対し、常緑性の「[[西洋芝]]」と呼ばれるものは、大半がこの仲間である。一方で性質が強く、繁殖力が旺盛なため、スズメノカタビラなどのようにやっかいな雑草となっているものも多い。

== 参考文献 ==
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2013年3月20日 (水) 16:50時点における版

イチゴツナギ属
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: イチゴツナギ属 Poa

本文参照

イチゴツナギ属(イチゴツナギぞく、学名:Poa)は、イネ科の属の一つである。ナガハグサ属ともいう。

学名の由来

ギリシャ語で「まぐさ」を意味する言葉から。この属には、牛・馬・羊などの飼料として使われる植物が多いことから。

なお、イネ科はかつて、「草」を意味するラテン語 grāmen (語幹 grāmin-)[1] から Gramineae と呼ばれていたが、APG植物分類体系からこの属を代表属とする Poaceae になった。Gramineae は、別名として使用を認められている(メルボルン規約、18.5)。[2]

分布

現在では、植物の生育できる環境を持つほとんどの地域に分布しており、日本にもスズメノカタビライチゴツナギナガハグサなどが雑草として分布している。500種あまりが知られ、一年草と、宿根性または常緑せいの多年草のものがある。

人類との関わり

家畜の飼料・牧草として重要なものが多い。また、「日本芝」に対し、常緑性の「西洋芝」と呼ばれるものは、大半がこの仲間である。一方で性質が強く、繁殖力が旺盛なため、スズメノカタビラなどのようにやっかいな雑草となっているものも多い。

参考文献

  1. ^ Charlton T. Lewis, Charles Short, A Latin Dictionary, grāmen, http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0059%3Aentry%3Dgramen 
  2. ^ International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants, http://www.iapt-taxon.org/nomen/main.php?page=art18#18.5